27年前、1995年1月17日の事を、覚えてますか?
【阪神・淡路大震災】が発生した日です。
27年前、私はまだ、学生でした。
学校では「朝のニュース見た?」「凄かったね」「あそこに住んでなくて良かったね」
自分達が被災した訳じゃない。だから、被災者の気持ちは分からないし、分かろうともしてなかった。
子供だった私達にとっては、他所で起きた事。被災者の思いを考えるなんて出来ず、【ただ自分たちの住んでる所じゃなくて良かった】って他人事に思ってました。
大震災によって失われた街並みは、元通りになったとしても、喪われた大切な命は戻らない。
実際に被災した訳じゃない私にとっては、もう27年って思う事もあるけど、家族や親戚、恋人や友人。大切な人達を一瞬にして喪った人達にとっては、まだ27年かも知れない。
経験しないと分からない思い。そういうのあると思う。
27年前の阪神・淡路大震災の後、
2004年の新潟県中越地震。
2007年の新潟県中越沖地震。
2011年の東日本大震災。
2016年と2019年の熊本地震。
2018年の北海道胆振(いぶり)東部地震。
と
震度6以上を観測した地震が多数発生している。
大きな出来事が起きる度に、記憶は上書きされて忘れがちではあるけど、どれも絶対に忘れてはいけない記録であり、記憶。
同じ地震でも、縦揺れと横揺れで感じ方が違うし、
プレート型でも、プレート同士がぶつかり合う地震と、歪みの地震。沈み込んだプレートが跳ね返る時に起こる地震。と色々あると勉強した。
近年、高い確率で起こると言われ続けている【南海トラフ地震】
これは、プレート型でも最も被害が出ると言われる『沈み込んだプレート』の跳ね返る時に発生する地震。
大きな地震が発生する度に、SNS上では【南海トラフ地震】の前兆と、根拠のない噂話をする人が必ず居るけど、その地域に住んでる人にとっては、凄く重要な事で茶化していい事では無い。
実際、昨日発生したトンガの海底火山噴火によって発生したと思われる津波さえも【南海トラフ地震】と結びつけてSNSに投稿されているのを、多数見た。
自身が窮地に立たないと、真剣に考える事をしない人も居ると思う。
27年前の私も、そうだった。
その当時は、凄く真剣に色々考えた。
だけど、日にちが年数が経つにつれて、その意識は遠のいていく。
そしてまた、次の地震が起きた時に考える。
でも、どんなに考えても、実際に経験していないから、“その時”にどう行動したらいいって言う答えは結局出ない。
こうしようとか、こうしたらとか、そういう考えは浮かんでも“その時”に何処に居て何をしているかで対応も変わってくるはずだから。
それでも、家に居たらこうしなきゃとか、職場に居たらこうしなきゃとか、ある程度の行動パターンは考えておきたい。
大震災が起きた後、家族離れ離れになったというのは、必ずと言っていいほど耳にする。
だから『必ずここで会おう』の約束は必要なんだと思う。
あの日から、27年。
今日、1月17日をきっかけに、また防災への意識を高めて、しっかりと対策していかないといけないと思う。
最後になったけど、
1995年1月17日の、阪神・淡路大震災によって犠牲になられた6,434名の尊き御霊に、改めてご冥福をお祈り致します。
2022年1月17日。
由紀。