私は、この件に関しては、朝青龍と意見が近い。すくなくとも、終わったことなんだから称えろとかぬかしてる馬鹿とは、まったく意見がかみ合わない。朝青龍はなんだかんだいっても、さすが元横綱である。他国の国技に対しての敬意が感じられないので、好きにはなれない力士であったが、勝負師という一点だけで評価するなら、勝つべくして勝つ人間の強さというものを感じさせる。これなのだ。日本代表に感じられなかったのは。どの試合を観ても、勝つべくして勝ったという感じを受けないのだ。勝っちゃったという感じしかない。上手く言語化できないのだが、それが正直な感想である。一戦目をドイツに勝ってしまい、二戦目敗退。三戦目でまた勝ってしまったと。で、決勝トーナメントはというと、ここから先はもう、運で勝ち上れる舞台ではない。強豪国がひしめく土俵である。横綱と小結とか、大関と前頭とかの試合が存在する予選リーグとは全く違う。ここからは強豪国同士が横綱相撲を見せ合う、本物しか生き残れない舞台なのだ。勝ちあがってしまったチームでは8強の壁は超えられない。だが、ありがたくも、元横綱朝青龍は、日本代表は勝てた試合だったと熱い言葉をぶつけてくれたわけだ。この熱さを受け止めきれないところが、感傷的で奥ゆかしい日本人の限界であろうか。
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