ソロモンの偽証 第Ⅲ部
うーーん・・ミステリー色はかなり弱かった。
人間群像を描いた小説
宮部みゆきに寄る「中学生日記」というところか。
Ⅱ部で、神原クンのあやしさ(電話をかけてたのは神原クン)を十分匂わせて
いたので、最後もうひとひねりあるかと思ったのに、やけにあっさり終了してしまったのが
少し肩すかし。
ラストに驚愕の真実が!仕組まれていた裁判!みたいな帯はウソだった。すべて想定内。
ラストにミラクルどんでん返しを期待してたのになあ。。。
結局、自殺した卓也の兄が語る 「卓也像」を裏付ける格好で終わってしまった。
しかし、宮部さん、何で構想15年連載9年というおっそろしい長さの小説を
生み出してしまったんだろうか。
内容的にはそれこそ三分の一の量でも十分だろうに・・・。
この本にはいろんなタイプの人間がでてくる。
ていうかほとんどの読者が登場人物の誰かに似ていたり感情移入できるようになっている。
このたくさんのキャラ人形たちを、あっちでぶつけ合い、そっちで涙させ
こっちで抱っこさせ・・・てません(笑)
ちまちま いえ 楽しくやっている間に、このキャラ達にふかーく愛着を持ってしまい
終われなくなったのではあるまいか・・・。
かくいう読むほうだって、大出のおやじはその後どうなったのか、とか、
涼子は将来弁護士めざすのか検事めざすのか、とかいろいろ、気になる。
まあ~長い時間いっしょにいると情が移るってヤツ?!(笑)
私的には(この言い方嫌いだけど便利だから使っちゃおーっと)
樹理とか森内センセとかは、頭もってブンまわしたり、踏んづけたりしたいくらい
嫌いなキャラなのでもっとギャフンという目に合わせて欲しかったけれど
宮部ワールドの創造主は暖かく優しく救い上げるマリア様のような人だった^^;
次にカバー絵が可愛い、<本屋さんで待ちあわせ>
いやーん~むかし、こんなデートもどきな事、してたわ~ん。。
三浦しをんさんのブックレビューを集めた本だが
中にこんな文章が・・・
本を読めば人格が磨かれ、知識が深まり、情緒が豊かになるかというと、
そうでもないことは我が身で検証済みだ。むしろ、家に籠もる時間が多くなるので
人見知りになり、脳内でこねる屁理屈だけは立派で、毒にも薬にもならぬ夢想に遊び
疲れてさっさと就寝する。そんな人間ができあがる可能性が高い。
ひゃひゃー。。当たってるー。。できあがってるー。。
次にはもちろん読書の効能も書いてあるのだがそんなことはわかってるので略。
著者のブックレビューを読むと、時々、ソコかいな?!と笑わせる。
そしていつものごとくBLL(ボーイズラブlove^^)の絶賛爆裂。
いよいよ私もBLデビューしてみようかと思い、アマゾンで検索するも
表紙の絵にドン引き・・・こんなん本屋さんでよう買わんわ^^;
…って最近本はあっても読書に身が入らないんですけどね
そこでもっぱらBLの話、
よしながふみのはお薦めです
漫画(コミック)はピンキリで読むに耐えないものも多いですね。
最初に読んだのがイイと嵌りますよ~
絵がすっきりしてて登場する男子も好みです・・よしながふみ大好き!
アマゾンで日高ショーコさんのを注文したんですが、ああ・・はまっちゃったらどうじまじょ^^;(笑)