木練柿
2021-06-27 | 読む
胸を匕首で刺された骸が発見された。北定町廻り同心の木暮信次郎が袖から見つけた一枚の紙、
そこには小間物問屋遠野屋の女中頭の名が、そして、事件は意外な展開に…(「楓葉の客」)。
表題作をはじめ闇を纒う同心・信次郎と刀を捨てた商人・清之介が織りなす魂を揺する物語。
時代小説に新しい風を吹きこんだ『弥勒の月』『夜叉桜』に続くシリーズ第三巻
以上、内容紹介はアマゾンよりお借りしました。
第三巻は、遠野屋の女中頭おみつや、清之介の仕事仲間の吉治、岡っ引き親分の息子嫁おけいが
からんだ事件、表題作は少し長めで、清之介の養女のおこま誘拐事件。
どのお話も清之助さんが大活躍ですっかりファンになりつつあります(笑)
(誘拐事件は同心の信次郎ですが・・)
なんとか幸せになってもらいたい・・と祈る想いで読んでいます。
それに比べて同心の信次郎の憎たらしいことといったら・・そこまで人を傷つける言葉を
平気でかつ楽しそうに繰り出すなあ~と。
著者も清之助と信次郎の対比を際立たせるべく、あえて嫌われ者にしてるのでしょうか。
そこに親分が加わっての三つ巴が面白いのですがね。
嫌わiれ者の信次郎にも可愛げがあるという伊佐治親分。
なんか飴を舐めるのが可愛いとかなんとか話してましたが、ふーん、そうかいな~ですが(笑)
物語が進んで、こんな信次郎の性格が形成された過去や出来事がつまびらかになるのかなあ。
次作も楽しみです。
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