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蜜蜂と遠雷

2016-12-20 | 読む

 

朝刊を読んでいると

恩田陸の「蜜蜂と遠雷」が直木賞候補に上がっているとのこと・・・

なんと六回目だそうです!

漠然ともうすでに受賞歴があるものと思っていたのですが、意外でした。

 

ピアノコンテストをめぐる群像劇です。

養蜂家の父について世界をめぐりピアノを持たない塵。母の死で挫折を味わった亜夜。会社勤めの明石。優勝候補のマサル。

 

それぞれのピアノが始まるとまず情景が浮かび、つぎに音楽までもが流れてくるという恩田マジック。

言葉をつないでこんなキセキを起こせる著者に今度こそ直木賞を~みたいなプレゼンをしたくなります。

早く続きを読みたいけれど、読めば終りが近くなる、読み終えてしまうのは寂しいけれど、結末が知りたい・・・

こういうジレンマに読者を引っ張り込む力のある本が直木賞にはふさわしい・・・とまたプレゼンかいっ(笑)

 

本の中で、審査員は逆に、選ぶことで自身の音楽性を試されているのでは・・というような一文があります。

それを読者と入れ替えてみれば・・・

読むことで自身の感性や読み込む力、洞察力を試されているのかもしれません。

 

 



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