朝が来る
2015-11-15 | 読む
不妊治療の末に、特別養子縁組を
決めた栗原夫婦、
ラストにその子供の母親と名乗る女性ひかりが
家にのりこんできたシーンで終って
これが前半部分。
後半は、その朝斗と名付けられた子供を産んだ少女の悲惨というか
あえて厳しく、自業自得というか(笑)
転落人生を描いています。
こうして読むと不妊治療の大変さに
ちょっとウルウル、養子を迎えるに至るまでの
夫婦の葛藤にまたウルウル・・。
子供のことを周りにも本人にさえ隠さず
堂々としている二人はとても清々しく
心にジーンときます。
それに較べると
後半の女子中学生の坂を転げ落ちるようなストーリー・・
お相手の男子生徒と破局し、家族とも上手くいかず
家出し、住み込みで働く新聞販売店でも
いい加減な恋愛ごっこで傷つき、同室の女からは
借金の保証人にされ、逃げ回り・・・
よーくあるある展開に少々げんなり。
前半と後半で、読後感がこんなに違う小説っていうのも
あまり経験がないような気がしますね^^
ひかりをとことん絶望の底に落とすのは
ラストに向けての布石なんでしょうか。
望まれて生まれ、たくさんの愛に包まれて育つ
広島のヒロくん・・・私の姪孫(てっそん)
を想いました。
広島のおかあちゃんはがんばってるかな。
姪の子供のことをこう呼ぶらしいですが、
ちなみに男は又甥(またおい)女は又姪
とも呼ぶんですって(笑)
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