夜の床屋
2014-10-27 | 読む

夜の床屋・・・何とも想像力をかきたてられるタイトル
ではありませんか!
単行本の時は「インディアンサマー騒動記」だったらしいですが
こちらの方が断然いいです。
本格物か、散髪屋さんにはハサミやかみそりがつきものだけに
ホラーサスペンスなのか、前掛けをつけられ椅子に固定させられる美女・・
乱歩風のエログロワールドなのか・・妄想はふくらむばかり(笑)
中身はというと
小さな謎や事件を佐倉クンという男の子が中心となって解いていく短編集
なんですが、
読み進むにつれ話のスケールが大きくというかファンタジイになっていき
最後のエピローグにいたるや、ええ@@!これってこんなお話だったの!と
驚かされます。
そして、一話目からパラパラと読み返してみて、なるほど二度美味しい(笑)
ラスト、佐倉クンがミラージュ(香水ですが)の香りをさあ~嗅ぐぞ・・という
所、気を持たせて終わりますが、
もしも、同じ香りじゃなかったら、膨大なる想像力のむだ使いって事に
なるやんか!と軽くつっこみたくなるエンディングでした(笑)
ちなみに、これから読んでみよう~と思われる方
最後の解説は熱く懇切丁寧すぎて初めに読んでしまうと少し興を削がれる感が
あるので読後読まれる方がいいですよ^^
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