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空芯手帳

2021-05-07 | 読む

 

理不尽な雑用、セクハラ、「女」だから演じるろくでもない役回り――


ままならない現実を破壊するのは、私だけの赤ちゃん<? br>


女だからという理由で延々と雑用をこなす人生に嫌気がさした柴田は、

 

偽の妊婦を演じることで空虚な日々にささやかな変化を起こしてゆく。

 

第36回太宰治賞受賞作

 

 

以上、内容紹介はアマゾンよりお借りしました。

 

 

「私、妊娠しました。」

わあ~この嘘は冗談でもつけない嘘。

その場限りでスミマセン!ウソでした、というわけにはいかないです。

 

一年間、変化し続ける身体と心、周りの目、赤ちゃん誕生というクライマックスの演出、どうすんの?!

こんなとんでもない嘘を最後まで

つきつづけることができるのかいな~柴田さん。

 

いつかバレるのではないか・・・。

 

会社の隣の席の人の好い東中野さん?だっけか、苗字、

唯一気遣ってくれるおじさん、うざったいなあ~でもぜったいいい人。

 

探りをいれてくる彼をかわせるのか?

これは楽勝でしたが(笑)

 

マタニティビクスの友人たちや産婦人科医・・

難関をするりするりとかわす柴田さん。

 

小心者の私は、堂々と妊婦を演じる柴田さんに感動と驚嘆しつつ

ドキドキしながら最後までよみました。

 

妊婦になって定時で帰る途中、買い物に寄ったスーパーでの新鮮な食材たちに驚く描写

会社の同僚や電車に乗った時の周りの人々の反応。

すごくリアルで共感できます。

 

が、しかし、産婦人科の医師は騙せませんよ、いくらなんでも。

あと、出産経験のある人には見破らる可能性大です。

 

まあ細かいことを気にしだすときりないですが、そこはスルーして

柴田さんの小気味よい冒険を楽しませてもらいました。

 

「自分の中に嘘を一つもっておく」by柴田

 

ラスト一行、37歳でもうひとり生む!ですって^^

たくましい母です^^

 

 

 

 

 

 



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