何ともおどろおどろしいタイトルです。
字画もハンパなく多い。
昔、鸚鵡楼という訳ありな場所で三人が殺害され、犯人があやふやなまま
数十年後、同じ場所に建った億ションでまたまた二人が殺されて・・
読み進むうちに、汚物が身体のなかに少しずつ溜まっていくようなとてもイヤ~な気持ちに
なるんですが・・・ホラー風味のイヤミス(いやな気分になるミステリーね^^)って感じかな。。
気持ち悪いんだけれど先を読みたい気持ちが勝りページをめくらされます、ふうー。
登場人物の毒気に当てられながらも終盤にさしかかり、いったいこの作者は
どんな着地点からどんな景色を見せてくれるのだろうと期待しつつのラスト、
いや~参った参りました!見事に叙述トリックを駆使してくれましたなあ。。
細かい伏線がきっちり張られたミステリーです。
毒気の煙幕が消えると、はじめっからミスリードされるように作られていた構図が
はっきりと見えてきました。
うまく嵌めてくれてありがとうって感じ(笑)
最後の最後にもビックリが仕掛けられていて楽しませてもらいました。
やっぱり男ってロマンティストやね^^
血しぶきが飛び散ったり残忍な殺人はないですが、とっても怖いし気持ち悪い
湿った手でうなじを撫であげられるような生理的にゾクッとする気持ち悪さとでも
言えばいいのかなあ。
イヤミスの旗手っていうよりは堂々の女王降臨です。
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