選りすぐった短篇11と評論がひとつ
おさめられたミステリのアンソロジー。
さすがベストのタイトルにふさわしい
いろんな味わいが楽しめるように
編集されています。
ひとつだけオススメするならばどれにしようか・・と
すごーく悩みましたが、
いやーまいったまいったすっかり騙されましたー^^
なのが、下村敦史さんの「死は朝、羽ばたく」
でしょうか。
刑務所を出所したばかりの人を脅迫して遊ぶ金を
巻き上げる悪ガキども。。
標的にされた一人の男、他の者たちとは違い
なかなか手ごわく、悪ガキどもの恐喝は
エスカレートしていきます。
ある出来事がきっかけでその男の正体が明らかになった瞬間
このガキどもと一緒にこちらもお口あんぐり!
唖然としてしまいました。
鮮やかなお手並みでございます(笑)
ラストにかけての盛り上げも社会派の著者らしいですね。
過不足のない、きりりとした短篇です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます