シリアからフィンランドに亡命してきた青年と、新たにレストランの経営を始めた中年男性のお話。
シリアスな内容なのにたまに笑わせる。
レストランメニューを寿司に変更したくだり、面白かった。
青年がフィンランドの保護施設で面接官相手にシリアからフィンランドへの道程を話すシーン。大変な道のりを淡々と話すところに胸を締め付けられた。
アキ・カウリスマキの映画は何本か見ているが、どれも最後は微妙なハッピーエンド。
作品によっては微妙なバッドエンドもある。
この微妙さ加減がよい。
大仰すぎず、凄惨すぎず。
「希望のかなた」も、最後は主人公が妹に無事に会えたのでハッピーエンドといえばそうなのだけど、ラスト近くにフィンランドの国粋主義者みたいな男にナイフで刺されるシーンがある。
微妙さ加減が良いと書いたけど、今回に関してはこのシーンいる?と思った。
ナイフで刺されず、怪我もせず、無事に妹に会えるだけの方がよかったと思う。何故わざわざ、血を流させるのだろう?
と、言いつつ良い映画でした。
微妙な絶妙笑
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