日本には、未だ6つの横断道路建設計画があります。6つのうちの1つが、千葉県富津市と神奈川県横須賀市を結ぶ「東京湾口道路」です。私は議員になる前に何度か、富津市に行き、建設が予定されている地域を見てきました。
全国一の赤字の横断道路「アクアライン」(木更津市~川崎市間15km)には、総額1兆4千億円で、1m1億円の建設費が投入されました。交通量は当初計画の4割。借金の返済までにあと40数年もかかることも明らかになっています。
笠井亮氏は、「6つの横断道路についての調査はしているのか」と質したのに対して、「具体的な調査はしていない」と国土交通大臣。続いて笠井亮氏は、「調査はいくらかかって、どこが調査をしているのか」と。わからないはずはないと私自身も思いました。国土交通副大臣が「調査には77億円」と答弁。「どの団体がやっているのか」という問いには、財団法人「海洋架橋・橋梁調査会」が調査をしていることが明らかになりました。国交省の天下りや、大手ゼネコンが役員を務める「調査会」、その調査にも税金が使われています。
道路特定財源の温存しようとする背景には、一部の企業に有利にはたらく仕組みが形成されているということが、この問題でもはっきりしたのではないでしょうか。
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