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第2回千葉市病院事業のあり方検討委員会が開催されました・報告①の続きを報告致します。①で詳細を触れなかった「今後提供すべき医療機能について」の市としての今後の方向性(案)について報告します。
1 千葉保健医療圏の現状
(1)高齢化の進展と医療需要についての今後の方向性(案)
○高齢者人口の動向を踏まえ、市内の入院患者総数(精神疾患を除く)を1日6,800~7,000人と想定し、必要な病床規模等の検討を行う。
(2)医療資源についての今後の方向性(案)
○医師の確保には、今後も制約が見込まれることを前提とした検討が必要
○市内の医療の充足状況を踏まえ、他の医療機関との役割分担を明確にし、重点化を図っていくことも必要
2 公立病院に求められている機能について
(1)救急医療についての今後の方向性(案)
○救急搬送件数の増加を踏まえた体制の強化が必要
○ER型救急システムは、救急体制の強化の点では検討に値する。しかしながら導入に向けた体制整備に必要な医療資源の確保、関係機関との調整など実現に向けて解決すべき課題が多くある。仮に導入するとした場合でも、可能な範囲から徐々に取り組みを進めていくなど、計画的に行なっていく必要がある。
○循環器系や神経系疾患の対応強化は必要である。ただし、現時点では他の医療機関で相当数対応していることなどから、実現に向けては課題は大きく、他の医療機関との役割分担を踏まえて検討する必要がある。
(2)小児・周産期医療についての今後の方向性(案)
○今後も持続可能な体制を構築していく必要がある。
○民間医療機関等でも対応可能な疾患については、医療資源の効率的な活用の観点から他の医療機関との役割分担を踏まえて検討する必要がある。
(4)感染症医療についての今後の方向性(案)
○危機管理面から、結核や新型インフルエンザ、麻しんなどの感染症の発生に対する緊急的な対応は必要であり、引き続き病床の維持は必要である。
3 高齢化に伴う医療ニーズへの対応
(1)一般的医療についての今後の方向性(案)
○医師数の少ない診療科については、救急体制の維持や高齢者等への総合的な医療を確保する観点に加え、医療を安定かつ効率的に提供していくための適切な体制について検討していく必要がある。
(2)地域包括ケアシステム等への対応についての今後の方向性(案)
○医療需要の状況や効率的な病床運用を踏まえて、地域包括ケア病棟や回復期リハビリテーション病棟の導入も検討する必要がある。検討にあたっては、他の医療機関との関係において、その機能を明確にし、必要に応じて、他の急性期病院等と積極的な連携を行なうことにより、機能分担を図っていくという視点が必要である。
(3)地域連携の強化についての今後の方向性(案)
○一次医療機関への支援や連携を強化することにより、一次医療機関との適切な役割分担を図っていくことが必要。
あと3回のあり方検討委員会で、千葉市病院事業の今後の方向性について答申を出せるのかどうか。答申が出る前に、存続と充実を求める運動はさらに広げていく必要があると思います。私もそのために頑張ります。