今日、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟千葉市支部の総会があり、出席しました。私は同支部の事務局次長として昨年度は活動してきました。
【治安維持法の概要】-------------
治安維持法は1925年に制定され、ポツダム宣言受諾し廃止されるまでの20年間、同法による犠牲者を生み出してきました。当初は共産主義運動への適用とされていましたが、法改正、緊急勅令により、範囲が広がり、市民だけでなく、教員、知識人、宗教人など全国民を対象にして、言論や思想の自由をしばり、弾圧が進められてきました。同法による送検者は68,274人で植民地での検挙を含めると10万人を超えています。「目的遂行罪」=当局が認めれば逮捕できるものになり、教員同士の勉強会に参加しただけで、共産党員を弁護しただけで逮捕の対象となりました。特別高等警察の拷問で虐殺された者(小林多喜二など)は93人、刑務所での虐待・暴行・発病などの獄死者は400人余となっています(2016年4月末、同盟調べ)。
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総会に入る前に、NHK・ETV特集で放映された「こうして自由は奪われた」を上映しました。上記の内容を当事者や家族も含めて証言や様々な調査の内容が示されていて、まとまってつかめる内容です。
総会では、県本部の中村事務局長、国民救援会千葉県本部会長の鷲尾さんが来賓としてあいさつがあり、千葉市支部の寺尾さとし前県議が総会にあたってのあいさつを行ないました。活動報告と活動方針案については、小松実事務局長(元県議)が行い、会員拡大と署名活動などの活動強化について報告され、参加されたみなさんとの質疑応答や意見交換を経て、承認されました。
役員については、引き続き、支部長が寺尾さん、事務局長が小松さん、事務局次長が私、新たに役員になられたHさん、会計監査のMさんを含め9人の体制で役員会を構成することになりました。
美浜区在住の玉川寛治さんが、千葉が育んだ女性活動家・飯島喜美の全生涯についての評伝を発行されます。彼女も治安維持法により弾圧され、コンパクトに「闘争/死」を刻んで24歳という若さで獄死してしまいます。詳しくは著書をお読みいただきたいと思います。私も普及する側ですので、関心のある方はぜひお手に取ってお読み下さい。
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