5月29日(月曜日)
ここ何年も、年に一度真昼に密会をしています。密会の場所は、誰も来ない山の中。
「どなたと密会するの?」 「決して漏らさないでね。約束守ってや」
それでは言いましょう。 「アオマムシグサ (青蝮草)」ですよ。
4年前に知った”アオマムシグサ” 。花の形状が、水芭蕉 (みずばしょう)やザゼンソウ(座禅草)にとても良く似ています。この花を知ってから、年に一度密会せねば落ち着きません。桜の花のように、4月になればどこでも見れる花では有りません。山の中に行かねば会えないので、余計です。
例年は5月の上旬に密会をしていますが、今年はまだ会っておりません。
森林浴を兼ねて、プールで泳いだ後、隣村の宇治田原町高尾(こうの)へ行きました。
密会ポイントは、近畿スポーツランドの少し手前と、その先に行けば会えます。あれまぁ「仏炎苞」が萎れています。
萎んだ花は絵にはなりません。花期は終わったのかな? どこか一つくらい顔が見れるはず。イケイケドンドン。咲いている!
ついに密会をしちゃいました。
1年ぶりのご対面。仏炎苞をめくれば・・・。
観ねば良かった哀れな姿。
外観だけであれば観賞に耐えれます。グダグダ言ったら罰が当たります。良しとしましょう。
小さな花を周囲に密生させた棒状の花穂(肉穂花序)を、苞葉が包みこんでいるもので、仏像の後背の仏炎に似ているためこのように呼ばれます。
アオマムシグサ (青蝮草)は、半日影で湿り気のある山地の林床に生える、草丈50㌢~70㌢になる雌雄異株の多年草(果実をつけた翌年など、栄養状態により性転換することで知られる)。葉は鳥足状の複葉で小葉は長楕円形、葉先は鋭く尖り葉縁は波打つ。偽茎は、多肉質で紫褐色のマムシに似たまだら模様があります。
誰にも邪魔されず、心行くまで森林浴を&密会を楽しみました。
森林浴の効能は良いことだらけ。
【効 能】
・森林の空気は排気ガスなどが含まれる都市部の空気より体に優しい
・ 樹木の香りが心を落ち着かせ、リラックス効果をもたらす
・枝葉のさわめきが1/fの揺らぎを持っているので気持ちが安らぐ
・ 日常と離れた場所にくることにより雑念を忘れられる(転地効果)
山へ行く楽しみは、色々な花や植物に出会えます。この季節は「モチツツジ」、
「エゴの花」、
マタタビ。
「ウツギ」を愛でることが出来ました。
新緑と花に癒され、気持ちの良い1時間のドライブ。今日の出費は、毎度の0円でした。
【参 考】
1.性転換:種子から成体に生育するには長い年月がかかる。球茎が小さいときは葉のみを付け(無性)、ある程度大きくなると花茎を出し雄花をつける。さらに成長し大きくなると、ある年から雌花をつける。つまり成長にともない、無性→雄株→雌株と性転換する。しかし、地上部が折れるなどの影響で球茎の栄養状態が悪くなると、雌株が翌年には雄株に変化する。
2.受粉の仕組み:雄花にきた昆虫は雄しべの花粉を身につけて仏炎苞の下にある小さな出口から外に出て行く。
雌花にきた昆虫は出口が小さすぎて外に出られず、昆虫についた花粉を雌しべにつけ、受粉が行われる。
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