先日、Aと22歳らしからぬ女子トークをしていました。
テーマを敢えて名付けるなら
「男と金」。
その時に思い出した話。
ちょっと前まで、漢気はあっても、男っ気は無かった我々。
というか私。
そらあんだけバカばっかやってたら、男なんざ出来ないよ。
どんだけな伝説を残したかは、また別の機会にご披露するとして、
そんな私にも高校3年生の夏、部活引退と同時に彼氏が出来た。
なんと年下。
夏。初彼氏。花火。制服デート。
この甘美は響きに、宿命的にプラスられる言葉は…
受験。
そういえば、私受験生だったんです。
勉強のため、付き合っても遊べぬ日々。
他校のため、平日は全く会えぬ日々。
お互い田舎なため、会いに行くのに片道チャリンコ2時間の道のり。
タイミングと環境いうものを呪ったセブンティーンの私。
私は日曜も塾に行ってたので、授業の合間を縫って塾を抜け出し、近くまで来てくれた彼と公園で話すのが定番のデートでした。
たまにお茶したりしたんですが、お互い学生だし、向こうは年下だったので、完全その場割勘制度を設けていました。
(今度奢るよ、など未来に向けての割勘は不可な制度)
ある日、
いつも通り、塾の近くまで来てもらい、近所のファミレスで、コーヒーを飲んでいた我々。
小一時間ほど話し、そろそろ戻らないといけない時間に。
コーヒー2杯。300円×2。
最初、彼が会計を済ませてくれました。
完全その場割勘制度に基づき、ファミレスを出たらすぐに精算しようと財布を出す私。
100円玉3枚はなかったので、500円玉を彼に渡した。
彼は、500円玉を財布にしまい、私の手にそっと100円玉1枚を握らせた。
…………(´А`)ん?
コーヒーは300円だから、100円玉2枚返ってくるはずと思っていた私。
私「あれ?100円??」
彼は優しく微笑んで、こう言った。
彼「100円でいいよ」
………………は?
私「え…?え?100円で?」
彼「うん、100円でいいよ」
100円 で いいよ
いいよって何が?
よくないよ、100円足らないよ。
何お前が得しちゃってんのに、「いいよ」とか言っちゃってんの。
訳が分からず、頭に?マークだらけの私を、彼はニコニコ嬉しそうに見ている。
その時、私は悟った。
500-300=200だけど、
100円渡せば、私が100円得する。
という謎の計算式が、彼の中で成り立っていたのでしょう。
つまり、100円奢ってくれてるつもりだったと。
「ぐふっ」と吹き出しそうなのを何とか堪え、
「ありがとう」
と言うと、彼は満足気に微笑んでいました。
その気持ちに100円払ってやるよ、とお互いに優越感に浸った我々。
彼とは、私が大学に入ってから別れてしまいましたが、
今は東京の大学で元気でやっているそうです。
あんなピュアな時代に戻れたら、と思いながら、
男と金についてAと語り合う、坂井なのでした~。(きょうのわんこ風)
テーマを敢えて名付けるなら
「男と金」。
その時に思い出した話。
ちょっと前まで、漢気はあっても、男っ気は無かった我々。
というか私。
そらあんだけバカばっかやってたら、男なんざ出来ないよ。
どんだけな伝説を残したかは、また別の機会にご披露するとして、
そんな私にも高校3年生の夏、部活引退と同時に彼氏が出来た。
なんと年下。
夏。初彼氏。花火。制服デート。
この甘美は響きに、宿命的にプラスられる言葉は…
受験。
そういえば、私受験生だったんです。
勉強のため、付き合っても遊べぬ日々。
他校のため、平日は全く会えぬ日々。
お互い田舎なため、会いに行くのに片道チャリンコ2時間の道のり。
タイミングと環境いうものを呪ったセブンティーンの私。
私は日曜も塾に行ってたので、授業の合間を縫って塾を抜け出し、近くまで来てくれた彼と公園で話すのが定番のデートでした。
たまにお茶したりしたんですが、お互い学生だし、向こうは年下だったので、完全その場割勘制度を設けていました。
(今度奢るよ、など未来に向けての割勘は不可な制度)
ある日、
いつも通り、塾の近くまで来てもらい、近所のファミレスで、コーヒーを飲んでいた我々。
小一時間ほど話し、そろそろ戻らないといけない時間に。
コーヒー2杯。300円×2。
最初、彼が会計を済ませてくれました。
完全その場割勘制度に基づき、ファミレスを出たらすぐに精算しようと財布を出す私。
100円玉3枚はなかったので、500円玉を彼に渡した。
彼は、500円玉を財布にしまい、私の手にそっと100円玉1枚を握らせた。
…………(´А`)ん?
コーヒーは300円だから、100円玉2枚返ってくるはずと思っていた私。
私「あれ?100円??」
彼は優しく微笑んで、こう言った。
彼「100円でいいよ」
………………は?
私「え…?え?100円で?」
彼「うん、100円でいいよ」
100円 で いいよ
いいよって何が?
よくないよ、100円足らないよ。
何お前が得しちゃってんのに、「いいよ」とか言っちゃってんの。
訳が分からず、頭に?マークだらけの私を、彼はニコニコ嬉しそうに見ている。
その時、私は悟った。
500-300=200だけど、
100円渡せば、私が100円得する。
という謎の計算式が、彼の中で成り立っていたのでしょう。
つまり、100円奢ってくれてるつもりだったと。
「ぐふっ」と吹き出しそうなのを何とか堪え、
「ありがとう」
と言うと、彼は満足気に微笑んでいました。
その気持ちに100円払ってやるよ、とお互いに優越感に浸った我々。
彼とは、私が大学に入ってから別れてしまいましたが、
今は東京の大学で元気でやっているそうです。
あんなピュアな時代に戻れたら、と思いながら、
男と金についてAと語り合う、坂井なのでした~。(きょうのわんこ風)