前立腺がんの手術のためです。
手術は19日に受けました。
前立腺、精嚢、それと2ヶ所のリンパ節を摘出しました。
手術は開腹手術ではなく、おへその上のラインで6ヶ所の小さな穴をあけ、そこからカメラとロボット(マニピュレータみたいなもの)を入れて行う手術です。
硬膜外麻酔と全身麻酔で行います。
手術に要した時間はおよそ7時間。
朝の9時から夕方の16時ごろまでかかりました。
もちろん、当の本人にとっては一瞬です。
硬膜外麻酔を施した身体を仰向けにされると、そこにマスクを付けられます。
「ゆくっり深呼吸してください」
スーハ―、スーハ―、スー
「終わりましたよ」
喉から何かが抜かれる感覚(多分気管に挿管されていたチューブを抜いた)。
手術終了。
こんな感じでした。
麻酔の点滴は左手の甲にしてました。
病室から運ばれてきたベッドに乗せられ、手術室から病室まで戻るのは一瞬でした。
明らかに時間の感覚が正常ではないのです。
しかしそれも、病室に戻ると通常の感覚に戻りました。
病室に戻った時、左手の甲には点滴、腹部からはドレーンの管、背中からは硬膜外麻酔のチューブ、尿道からはカテーテルの管、口には酸素マスク、両脚にはまマッサージ器、左手の指先と胸にはバイタルを計測する機器のセンサーや電極が付けられています。
もう雁字搦めで動けない状態です(両手は動く)。
痛みは無く、ぼーっとした状態で、いくつかの説明を聞きます。
嫁氏に手術終了の連絡をしたこと。
術後の検査で膀胱に少しの漏れがあり、通常より3日長くカテーテルを付けた状態になること、など。
それらの説明があった後、看護師さんから何かありますかと声をかけられました。
わたしはスマホを握らせてくれるように頼みました。
医師や看護師が病室から出て行くと第一声です。
手術終わりました。スマホを触れる状態です。ボーッとしてます。
— 辻井豊 (@YutakaTsujii) June 19, 2023
数分(?)で、また看護師さんが来られました。
あらかじめ病室にセットしておいた充電器をベッドサイドに掛けてもらいました。
スマホと充電器を接続。
これで電池切れを気にすることなく Twitter できます。
術後1日目(入院3日目)、酸素マスクと両脚のマッサージ器が外されました。
理学療法士さんの手助けで、いろいろ繋がったものを引きずりながら立って少しだけ歩きました。
夕方には左手甲の点滴が外されました。
術後2日目(入院4日目)、朝の回診で硬膜外麻酔とドレーンが外されました。
夕方には嫁氏と面会できました。
術後7日目(入院9日目)、朝の検査でカテーテルが外されました。
尿漏れパッドを敷いたオムツを穿きました。
これで身軽になりました。
術後9日目(入院11日目)、退院。
そして今、嫁氏と暮らす家に、二人で一緒にいます。
今日で退院2日目です。
酷い尿漏れはありますが、頑張ってリハビリしてゆきます。
皆様にはいろいろとご心配をおかけしました。
取り急ぎ、ご報告まで。
追記:
手術日前日の夜9時から絶食。
翌朝7時からは水分の摂取も禁止。
術後1日目の朝の回診でOKがでて水分の摂取を再開。
その日の昼食から食事も再開。
カテーテルを付けている時は定期的に尿量を計ります。
計ってみると1日5千mlもあることが判明。
1日ああたり、1500ml程度しか水を飲んでいないつもりなのに。
食事を考慮しても多すぎます。
この謎が、カテーテルがとれると判明しました。
カテーテルがとれると、自分で排尿記録を記録します。
そこには摂取した水分量も記録します。
するとどうでしょう。
自分は1日あたり3000ml近い水分を摂取していたことが判明しました。
それを知った主治医が回診で一言。
「水分の摂取を控えて下さい」
普通の患者さんとは逆ですね。