淡き光立つ 俄雨
いとし面影の沈丁花
溢るる涙の蕾から
ひとつ ひとつ香り始める
……
「春よ、来い」
松任谷由美
それは それは 空を越えて
やがて やがて 迎えに来る
春よ 遠き春よ
瞼閉じればそこに
愛をくれし君の
なつかしき声がする
君に預けし 我が心は
今でも返事を待っています
どれほど月日が流れても
ずっと ずっと待っています
それは それは 明日を越えて
いつか いつか きっと届く
春よ まだ見ぬ春
迷い立ち止まるとき
夢をくれし君の
眼差しが肩を抱く
夢よ 浅き夢よ
私はここにいます
君を想いながら
ひとり歩いています
流るる雨のごとく
流るる花のごとく
この冬は とても冷たく
たくさんの雪を降らせたけれど
いつの間にか
あたたかい春の光が
降り注ぎだしました
雨水を過ぎると
いつしか溶けて流れて
啓蟄を過ぎて
潤った大地から
草花が芽吹き始めました
冬の間 ずっと
探していた青い鳥は
旅立ちの挨拶に
やっと顔を見せてくれました
幸せはここに置いて
悲しみは
遠いところに
持って行ってくださいね
笑顔で見送ります
元気でいてね
ずいぶん長い間
ご無沙汰していて申し訳ありません。
ご心配のコメントをいただいた方々には
心から感謝申し上げます。
この春からまた
よろしくお願いいたします。
夕顔