きれいだな~
と見入ってしまった。
ケンサキイカ。
特に目の上がおしゃれだ。
それに比べるとこちら、
華やかさがない、
けれど好きな人は好きで、
すぐに見つけられてすぐになくなる。
いまのうちに観察。
大きな頭、
たくましい腕と足、
タコだ。
今日は貝もいる。
アワビだ。
鮮やかな緑色。内側の輝きは真珠。
古代中国で貝がお金だったり、
平安貴族が貝殻で遊んだのも、
わかる気がする。
「火を通すのがおいしいかな」
「オッケー」
この赤紫色の貝、
そう、赤貝だ。
ちくちくしそう?
しないしない。
「これはこうやってね・・・」
おじさんの包丁が
ちょっとずつ細かく動いて、
ほら、
と赤い貝がお皿にのって、
箸も醤油もないけど
ぜんぜんお構いなしで、
わさびがツンときて、
笑って泣いてる顔、みられた。