画材屋さんへ行ったら、
レジの前に無地のマグネットがあって
買ってしまった。
真っ白の小さなキャンバス。
何か描きたい。
何を?
そうだ、夕飯のさばふぐ。
冬の鍋といえば、の
とらふぐじゃないけれど、
慣れ親しんだこの顔が好きだ。
(7×7センチ)
もう一つ、魚。
見たばかりの真っ赤な鯛。
2キロくらいあった大きな鯛、
こんな小さくなってしまったけれど
精一杯、赤く。
(7×5センチ)
それから?
これを忘れちゃいけない。
花瓶のデルフィニウム。
何度も描いている花。
(7×7センチ)
そうそう、ベランダのビオラ。
これから寒くなってさみしいな~
という頃に花を植えてみた。
名前は華あられ。
冬の水やりは――
ときいたら、「見てあげる」
と返ってきた。
太陽や土ではない。
花を見る。葉っぱを見る。
(7×7センチ)
という具合にできたマグネット、
魚、魚、花、花。
いつでも何度でも描きたいもの。