yuzuの記

優しい風に誘われて

黄昏に翔ぶ (ふくろうの焼き物絵画)

2016-10-24 19:39:48 | つれづれ

 

 

先週土曜日に 比叡山に登って

頂上付近にある ガーデンミュージアムに立ち寄ってみると

ちょうど展望レストランの2Fで

布引焼窯元による ふくろうの絵画展が催されていました。

2代目窯元の 小嶋一浩氏とお話する機会がありましたので

少しご紹介させていただきます。 

 

 

 広いガーデンの中は 

このときハロウィンの飾りつけがあちこちにあり

様々に咲いている花のうち

コスモスとダリアが ピークを迎えているようでした。

  

 

 いつものように 庭のあちこちや壁に配された

巨匠達の絵画が 秋の気配に包まれていましたよ。

 

 

レストラン2Fでは 布引焼窯元による

「黄昏に翔ぶ」が催されていました。

 

 

 布引焼は 白鳳から平安時代にかけて渡来人によってもたらされ

現東近江市の布引山麓で 焼かれていたと言います。

1971年小嶋太郎氏によって復元され

2代目の小嶋一浩氏が伝統を受け継ぎながら 進化するふくろうで

全国に布引焼を発信させているのですね。

 

 

 途絶えて1000年、再びその地に

焼物の伝統と発掘された緑袖を現代風に再現

その過程で生み出された 新しい技法を駆使したのが布引焼です。

長年の研究による独創的な技法を 「七彩天目」と名付け

表現の世界を一変させたと言われるそうです。

 

 

 フクロウは 知恵と福の象徴とされていますが

「ミネルヴァのフクロウは黄昏時に飛び始める」という

ドイツの哲学者ヘーゲルの言葉に由来して このタイトルになったそうですね。

古代ローマの 知性と芸術の神ミネルヴァが飼っているフクロウは

夕刻になると町へ飛んで行き 人々の知恵を集めて

女神に報告したと伝えられています。

あらゆる物事の本質は

ひとつの歴史、文化が成熟期を迎え終わりが近づいたころに

初めて意味が分かってくるものだと ヘーゲルは説いたそうです。

さらにまた 新しい時代が切り開かれていく

「希望の羽ばたき」とも 解釈されるそうですね。

 

 

油絵かと思ったら 立体的なので

見る角度から いろいろに違って見えてとても興味深いです。

これが焼物だなんて…(゚д゚)!

 

 

 東京の池袋アウター内や

豊島区の新庁舎に 作者さんの「梟の塔」という

巨大なツインフクロウに出会えますよ。

この採用、設置のイベントで 作者さんと今や時の人 小池百合子都知事の

ツーショット写真が新聞に大きく載っていました。

 

 

 まだお若い作者さん 小嶋一浩氏と

いろいろお話をさせていただく中で

許可をもらって 作品とお写真をアップさせていただきました。

丁寧なご説明 ありがとうございました。

布引焼には 家庭の日常小物なども多く

また そう遠くもないので販売会場にも寄せていただこうと

ひとつ 楽しみが増えましたよ~ ^-^

 

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 栂池の紅葉 2016.10.03 | トップ | 片隅の秋に・・・ »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
幸せを呼ぶ「不苦労」 (pikao)
2016-10-25 12:16:03
こんにちは^^
ふくろうの目が生き生きしてますネ☆
これが焼物とは凄いです☆☆☆
フクロウは幸せを呼ぶっていいます☆♪
黄昏に翔ぶ 羽ばたきとか・・・
yuzuさんのさらなる飛躍にピッタリです^^v 

返信する
幸せのふくろう (yuzu)
2016-10-25 17:52:16
pikaoさん こんばんは~ ^-^

すっきり快晴の昨日と打って変わって
今日は こちらしとしと雨です。
秋の晴れ間は 長続きしないって本当ですね。

うんうん ふくろうは知恵に富み 幸せを呼ぶって言いますね。
この作者さんの 芸術性の中に
明日への羽ばたきが 強く感じられましたよ。
見ていただいてありがとうございました。^-^
返信する
布引焼・フクロウ (ひろし爺1840)
2016-10-26 08:57:44
 !(*^_^*)!YUZUさん、お早うございま~す!
◆まず最初に「FaceBookいいね!」に⇒✔・シェア~コメント開始!

@('_')@布引焼・・・知りませんでした。
「黄昏に翔ぶ」フクロウ展素晴らしいですね~!(拍手!
居乍らにして芸術・文化の秋を楽しませて頂きました。

!('_')!今朝のブログ投稿は<⇊>
◆週なかばの憩いのひと時を音楽や映像でお寛ぎ頂ければ嬉しいで~す!
また、ご覧になった感想を頂くのを楽しみにしておりま~す!
*週明けの月曜日にまたお伺いします!バイ・バ~ィ!!
返信する
こんにちは。 (藤崎悦子)
2016-10-27 13:20:14
Yuzuさん、  

布引焼の小嶋一浩氏の 「ふくろう」 の作品の
数々、拝見しました。  上手いですねえ!
食器類がちょっと少ないので、まだ訪れていません。
「天目」には紅天目、黒天目、鼈甲天目、耀変天目、
などありますが、ほとんど抹茶碗がメインになっている
ので、お値段のほうが、ちょっと、、、高いです。
一浩氏のお父様が 「七彩天目」を生み出して、
鮮やかな色合いの食器類も多々あるようですね。

ふくろうの焼き物はいろんな作家さんがいろんな場所で
焼いています。  結構若手のふくろう作家さんも
いらっしゃいます。
当店にも、小さいものですが、置物、お香立て、など
飾ってあります。  努力なしで置いておくだけで「運」
が来るならと、商品以外にも照度で手を振る招き猫
(オット君の忘年会の戦利品)など、 訳がわかんない
ものまで、、、、、。

まだまだ沢山、訪れてみたくなる作家さんが
いっらしゃるのでしょう。

朝晩肌寒くなりました。  風邪に注意しましょうね。

                     姉より

返信する
これからまだまだ (yuzu)
2016-10-27 18:02:15
ひろし爺1840さん こんばんは~ ^-^

朝晩 すっかりと冷え込んで秋も深まりましたね~ 。
相変わらずお元気にご活躍で喜んでいます。^-^

布引焼は初代が復元してから まだ浅いようですが
2代目が ふくろうで飛躍的に広めていかれているようです。
時代の文化が継承されていくのは
ほんとに嬉しいことですね。
返信する
前のめりに (yuzu)
2016-10-27 18:09:28
悦子さん こんばんは~ ^-^

多分 悦子さんはご存知だろうなって思いつつ
2代目のしてくださるお話に 前のめりになって伺いましたよ ^-^
梟は2代目の創意工夫から生まれたようですが
数々の場所で その作品は展示されているようですね。
芸術性が認められたのでしょう。
私は
家庭使いの器が見てみたいと思いましたが
今回は梟の個展だったので
パンフレットや名刺をいただいて
機会があれば東近江市の窯を訪ねてみたいと思いました。
ちょっとしたお祝いや記念に フクロウはぴったりだと思って ^-^
悦子さん 器っていろいろお聞きすると面白いですね~ 。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

つれづれ」カテゴリの最新記事