DAY of the DEAD
死霊のえじき
と聞けばゾンビファンなら飛びつくタイトル
GEOのポップには、あのジョージ・A・ロメロの
リメイクと書いてある。
即、レンタル
めちゃめちゃ楽しみ~♪
ジョージ・A・ロメロの「死霊のえじき」で
大好きなのが冒頭の荒廃した街のシーン。
人類の99%がゾンビというのを描いた
名シーンです。
どきどきわくわく・・・していたら
え・・・
ゾンビ発生シーンから始まりました。
病院で突然よみがえります。
そしてこのゾンビ早い、走ります。
ゾンビの要因はウイルスです。
ああ、この監督、ゾンビの良さを全くわかっていない。
走ったらゾンビじゃない!
あの、ノロノロが膨大な数で押し寄せるところに
ゾンビの怖さと恐ろしさがあるのに・・
そしてウイルス説・・
想像力というか、何か原因の回答がないといけないのか?
ウイルスで感染するんじゃなくて、
死んだら蘇るのがゾンビ。
なぜ、蘇るのかは不明でいい。
牧師さんが言うでしょう。
「地獄が死者で溢れた」と・・・・
だから、ワクチンとかいう話になる。
「ワールドウォーz」とかもそう。
これじゃ、何にも面白くない。
そして、ちっとも「死霊のえじき」じゃない。
「死霊のえじき」感を出すために
軍の施設が舞台
(あんまり閉塞感や危機感がない)
知的ゾンビ(オリジナルの「ハブ」)
今回はマックスとかいうストーカー
ゾンビがいて研究のために捕獲したりするところ
ぐらい?
主人公ゾーイと抗体が通常の人間100の倍あって、
研究のため定期検診に来てはゾーイに迫ってくるマックス君。
注射されてフルフル震えて気持ちいい表情は良い。
ストーカーもエスカレートして腕に「ZOE」と名前を刻むまでに。
御触りもしてくる変態君です。
病院のパーティーの時、死体安地室でマックス君はゾーイに
襲いかかります。不法侵入していました。
レイプ寸前、安置されていた死体がマックスをがぶり!
パーティ会場でもゾンビ化した人が発生。大パニック!
そんな中ゾーイは逃げ切ります。
数年後、人類は少数ながら軍事基地で生き延びています。
ゾーイはゾンビの研究をしているお医者さん。
キャンプの女の子が病気で抗生物質を取りに町に行きたいと言います。
軍部は危険と反対ですが、なんとかチームを作り街の病院へ。
そこはかつてゾーイが勤めていたところ。
抗生剤を手に入れて撤退という時に、このゾーイ、
ひとり勝手に自分の働いていた部屋を訪れ、写真とかを持って帰ろうとします。
そこにいたのがゾンビ化したマックス君。
襲いかかってきたことで他のゾンビも気づき襲ってきます。
そして、ひとり犠牲になります。
そう、このゾーイ。余計なことをして仲間を犠牲にする
最低な女でむかつきます。
子供を助けるためだからしゃーないって態度が許せん。
普通に撤退していたら犠牲はなかったのに
勝手にオメーが寄り道するからこんなことに・・
基地に帰って犠牲者の恋人に罵られますが、
そりゃそうだろうよ。
しかも、車にマックス君が引っ付いてきていて
基地に潜入されます。
おいーこのセキュリティの甘さはなんだ?
ってこの人間ぽさで興ざめ。
こいつの潜入で助けた女の子の両親はゾンビ化する。
(おいおい~)
ついにゾーイに襲いかかるマックス君。
しかし、あっけなく拿捕される。
軍司令官は殺処分しようとするも
マックスは自分を噛まなかった、
半ゾンビなので研究のため生かすことを願う。
なんとか許してもらい、研究を進める中。
ゾンビのサンプルがいるということで
捕獲にいく。(ここはオリジナルと同じ行動)
しかし、なんかアホで金網ゲートを素手で
閉じていた(一回一回鍵かけるか、撃ち減らすかすればいいのに)
雑な対応で大量侵入。
さらにアホな仲間がマックスに近づき、手錠のカギを盗まれ脱走される。
司令官はマックス殺して危険を無くすという主張は至極当然で、
適当なことをするゾーイのせいで多くの犠牲を出した。
病気の女の子はゾンビに襲われ、なぜか外に逃げるとか
もうめちゃくちゃ。
んで、研究のために生かしておけと言って、被害を拡大させたくせに
ゾーイはマックスをぶっ殺すのである。
そして基地へ帰ると彼氏が噛まれて感染していた。
お~いいモルモット♪
早速、ワクチンを試そうとなる。
そして・・・・
ワクチンは効き、平和な世の中がやってきましたとさ・・・
って・・
なんじゃそりゃ~。
大体、首筋噛まれたら、それだけでおっ死ぬやろ。
なんだ、このバッドエンディングは。
最後はみんなゾンビ・・こそゾンビのエンディングだ。
オリジナルの最後の基地で人間をむさぼるゾンビの群れ。
あれが数十年ずっとあそこで彷徨っていると思うと
ぞっとする。
もう、人間の世界ではないんだ・・そういう絶望感。
そして、そこには社会問題に対するメッセージがないといかん。
この映画
単に「ブラッドライン」というタイトルなら良いと思う。
でも、「死霊のえじき」と付けたら詐欺だ。
ジョージ・A・ロメロなんて微塵もない。
この怒り。。どこにぶちまけたらいいんだ~。
過去にもDOWNなどの偽物もあった。
もっとこうノロノロを極めた作品が出ないものか。
ああ、ゾンビである私が自分で作りたいか。
とにかく、イライラする作品であった。
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