春の楽しい雰囲気をフォトモンタージュで

タグ: 写真モンタージュ, 編集者

Zoner Photo Studio Xでは、写真を使っていろいろなことができますが、フォトモンタージュ(フォトモンタージュは複数の画像を合成させてつくった画像のこと)は最も創造的で楽しいものの 1つです。今回は、そんなフォトモンタージュに焦点をあててみました。今回は、写真にオブジェクトを追加する方法と、レイヤーを使用する方法を説明します。春の日の楽しさが伝わってくるような写真に仕上げていきます。

まだまだ寒い日は続きますが、春という季節が近づいてくると、寒くて眠たい冬から一転、なんとなく気分も明るくなります。笑顔と花と動きのある明るい春の雰囲気の写真に仕上げてみましょう。そこで、モデルが大きなタンポポを持ちながら風に流されるフォトモンタージュはいかがでしょうか？

入門編

画像編集ソフトで編集するために、追加する素材となる写真が必要です。最終的にどのような写真にしたいのかを事前に考えておくと、撮影中に調整することが可能です。そうすることで、問題を回避することができます。せっかく撮ったのに、背景に溶け込んで見えなくなってしまっては元も子もありません。

今回、目指したのは、モデルが空中を飛んでいるような写真です。空中でジャンプしているモデルを、何かを持っているように片手を上げて撮影します。そこに、彼女を「運ぶ」タンポポが加わります。何枚か撮影しておくとよいでしょう。最終的に、この1枚を選びました。

編集前の宙に浮いたモデルのオリジナル写真。

次に、写真に加えたい被写体の画像を手に入れます。今回は、タンポポがモデルを運んでいるように見えるようにします。どこで手に入れられるのでしょうか？自分の画像を使うか、写真素材などで探して使うか、2つの基本的な選択肢が用意されています。私たちは写真素材から写真を使用することに決め、完璧なタンポポを見つけることができました。

ダウンロードして元の写真に追加するタンポポのストック画像。

写真素材は、完璧なタンポポを探すために野原や畑を探し回る手間を省いてくれます。しかし、写真素材の中には、あなたが探しているものに合うものがない場合もあります。そんなときは、臆することなく、自分でカメラを持って完璧な画像を探してみましょう。簡単な編集でオリジナルの写真に自分の写真を追加することができます。

写真が揃いました。次は？

必要な調整はすべて、Zoner Photo Studio Xのエディターモジュールで行います。エディターモジュールは、何らかの形で現実を操作する編集に最適で、必要な機能はすべて備わっています。空中にいるモデルの元の写真を開き、タンポポの画像を別のレイヤーとして追加します。「レイヤーの追加」ドロップダウンメニューをクリックし、「ファイルから貼り付け」を選択します。

タンポポの画像を追加する。

これで、タンポポが写っていても、独自の黒背景があり、最終的なイメージにそぐわないことがわかりました。

タンポポの画像には、まだ黒い背景が残っているので、これを取り除く必要があります。

背景はどのように削除するのですか？通常であれば、多くの選択ツールで背景を削除します。しかし、ブレンドモードを変更することで、すべてのプロセスを簡略化することができます。この例では、背景が黒なので、この作業は比較的簡単です。 

黒色の背景色をすべて取り除く簡単な方法は、スクリーンモードを選択することです。スクリーンモードは、暗い部分を取り除き、明るい部分を残すことができます。これで、タンポポを動かして、モデルの手に乗せる準備ができました。また、磁気投げ縄を使ったオブジェクトの複雑なトレースや、選択ブラシを使った選択も避けられました。

ブレンディングモードを画面に変更して、タンポポの画像の黒い背景を削除します。

モデルの手にタンポポを移動させ、彼女が持っているように見せかける必要があります。移動と変換（V）を使用して、画像を簡単に操作します。あなたタンポポの画像を動かして、その寸法を変えることができます。ドラッグして位置を変更し、サイズを少し縮小して、大きすぎず、写真の端の後ろに消えないようにします。

タンポポをモデルの手に移動します。

これで、ほぼ完了です。 最後の小さな調整では、シーン全体をもう少しリアルに見せるために、モデルの手を覆っているタンポポの部分を削除します。マスクを使用してこれを行います。

タンポポのあるレイヤーを右クリックし、「マスク」→「すべて消去」を選択します。次に、描画ツールの中から、ペイントブラシを選択し、色を黒に設定します。このブラシで、タンポポの下の部分を描き、モデルの手が見えるようにします。選択したタンポポのレイヤーのマスクにより、黒く塗られた部分はすべて消えます。

タンポポの不要な部分をブラシで塗りつぶしました。

最終調整

最後に、必要があるならば、写真をトリミングをします。これで完成です。すべての調整内容を保存して、最終的にはこのようになりました。

Zoner Photo Studio Xを30日間無料でダウンロードして、フォトモンタージュを作成してみてください。そして Zoneramaなどで、あなたの写真を私たちに共有して披露することを忘れないでください。

冬のアウトドアでの雪景色：美しい冬の写真を作成する

タグ: ゾナー, 冬, 雪景色

冬になって雪が降るとあらゆる景色が変わります。それを利用して写真を撮ってみたいです。けれど、機材や体調のことも考えなければなりません。標高の高い場所や山で雪景色を撮るのは、少し危険を伴うこともあります。でも、しっかり準備すれば、きっと素敵な写真が撮れるはずです。先日は、雪景色の編集方法を紹介しましたが、今回は冬の風景を撮影する方法と、そのための準備についてご紹介します。

冬の風景を撮影する場合、いくつかの違いを除き他の季節に撮影する時とほぼ同じように作業しますが、これから説明するのは、その違いについてです。また、撮影中は、気温の変化や場所など、低音で機材が壊れたり、自分の足場など確認し注意をする必要があります。予備のバッテリーも忘れずに持っていてください。

露出値をプラスにする

雪景色では、白が主な色であり、白は、カメラの露出計を混乱させるのが好きな色です。そのため、カメラの自動モードまたは半自動モードを使用すると、白い写真ではなく灰色の写真が表示されます。そこでプラスの露出値を使用して、この灰色の色合いを取り除き、雪を白くしてみましょう。

一方、フルマニュアルで撮影している場合は、露出計に露出の変化が表示されますが、実際に速度や絞りの値が変わることはありません。マニュアルモードで自動ISOをオンにしている場合は、露出補正でISOがシフトします。ISOをマニュアルで設定している場合は、露出時間を長くしたり、F値を小さくしたりして、手動で露出を上げてください。

登山中に疲れて休憩した場所からです。頂上は雪に覆われて冬景色ですが、その手前にはきれいな緑があります。この写真では、それが冬と暖かい季節の魅力的なコントラストを作り出しています。

青い色合い

景観が冷たい光に支配されていまうことは別の問題です。写真に青みが出てしまうのです。しかし、RAWで撮影していれば、これは大きな問題ではありません。Zoner Photo Studio Xでは、ホワイトバランスのコントロールを使って、雪の青味を消すことができます。

山頂から周囲の峰々を見下ろすと、雲海が広がっています。朝日は一転してピンク色を帯びています。ほんの少しトーンを落として、朝焼けの静けさを表現しました。

また、撮影時にホワイトバランスを正しく調整することで、より簡単に撮影することができます。カメラによっては、色温度（ケルビン）を変えることで、暖かみのある色に設定することができます。このようなオプションがないカメラでも大丈夫です。ホワイトバランスの設定を、曇りや日陰のモードを選ぶことで、同じ役割を果たすことができます。

そうすることで、写真に暖かみが出て、青みがなくなります。しかし、逆に、できるだけ寒色系の効果を得たい場合は、青色を追加します。

色収差

もうひとつ、冬になると多くのフォトグラファーが悩まされる問題があります。雪が降っていると、色収差と呼ばれる光学的な欠陥が大きくります。この色収差を防ぐには、高品質なレンズでなければ、撮影時に防ぐことはできません。

Zoner Photo Studio Xなどのソフトウェアで色収差を修正する際、収差を確認するために、近くにズームインすることをお勧めします。収差を見つけたら、「現像」モジュールの「カメラとレンズ」（カメラのアイコン）を開き、「手動補正」コントロールを使用して、赤-緑、青-黄のスライダーで収差を除去してください。

まとめ

冬は標高の高いところと低いところの気温差により、大気の状態で、放射冷却などの現象が起こりやすくなります。住んでいる地域にもよりますが、山に近い場所に住んでいて、街に霧が発生したら、山へ出かけていって、渓谷や雪山で霧をバックに朝日や夕日を撮影してみましょう。

また、霧で美しく見える凍る森をチェックしてください。凍った木の幹や茂みは魔法のように見えます。

なによりも大切なのは、気温が低いので、撮影中の体調に気をつけましょう。防寒着、特に手袋をしっかり着用しましょう。理想は、指の細い手袋をして、その上にミトンをはめることです。そうすれば、カメラを操作しているときも、撮影の合間も、常に手を温めておくことができます。

山頂から雲海を見下ろす景色。雪から突き出た凍った木のてっぺんが斜面を引き立てています。

日の出直前から日の出にかけては、光が最も美しくなるので、魔法瓶にコーヒーや紅茶を入れて撮影に臨みましょう。また、フル充電したヘッドランプがあると安心です。午前中の貴重な時間を節約するために、撮影前に撮影スポットを探しておきましょう。

そして、機材の取り扱いにご注意ください！帰宅後、すぐにカメラの電源を入れるのは絶対にやめましょう。寒さから暖かさへの急激な変化で、カメラが壊れてしまう可能性があります。撮影後は、バッテリーもメモリーカードもカメラから取り出して保管しましょう。帰宅後はリュックサックに入れ、常温で放置し、翌日までリュックサックから取り出さないようにしましょう。そうすれば、カメラの温度は徐々に均一化され、結露を防ぐことができます。また、撮影後すぐにメモリーカードを取り出したので、そのまま写真の編集ができます。

冬景色の珍しい景色を探してみてください。テントを開けた隙間から見える夜明けの景色もお勧めです。