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札幌・円山生活日記

隠れ家のようなフレンチの名店~「YUKIO SASAKI (ユキオササキ)」(その2)~

「西18丁目駅」近くの「大通」に面しながらもひっそりと佇むフレンチの名店「YUKIO SASAKI (ユキオササキ) 」。昼夜ともに2組限定・完全予約制です。旬の魅力的な素材とシェフの繊細な技で組み立てられる原価率の高そうなコース料理が楽しめます。マダムの心のこもったおもてなしサービスも魅力で大変良いお店です‼

本日はかなり久々の「YUKIO SASAKI (ユキオササキ)」でフレンチ・ランチです。一昨年12月の最初の訪問ですっかりSASAKIファンになってしまい季節毎にでも訪問したいと思っているのですが諸般の事情が許してくれません。今般漸くに2回目訪問を企画し1週間ほど前に予約の電話をしました。店はランチ・ディナーとも2組限定の完全予約制の狭き門で第一希望の土曜日は一杯だったのですが前日の金曜日は予約がとれました。その当日です。期待に胸膨らませやってきました。場所は地下鉄東西線「西18丁目駅」の最も「円山公園駅」寄りの1番出口を出てすぐの交差点のはす向かいのすぐのところです(地図)。

「YUKIO SASAKI (ユキオササキ)」の外観。「大通」に北向きに面しています。派手な看板もなく一見して何の店か判りません。入口右側に「メニュー」が窓を挟んで左側に表札のような「YUKIO SASAKI 」の表示があります。隠れ家のような店です。


店内に入ると先ず左手に個室スペースがあります。3人が限度のような小さな部屋ですが「大通」に面した窓からはブラインド越しに明かりが取り入れられています。前回も今回もこちらのスペースに案内されました。

見たところ店の中間部分に厨房があり・・。
奥にもう1組用のテーブル席がありました。完全に分かれたスペースなので周囲を気にすることなく過ごせます。

店内には至るところにアートが飾られています。こちら個室スペースの草間彌生さんの作品。
同じく個室スペースのコラージュ作家CHIHIROBO チヒロボ(神崎千尋)さんの作品。
手洗いには「レオナール・ツグハル・フジタ」の作品も飾ってありました。

ランチは3,500円、5,000円、7,000円(いずれも税・サ別、以下同じ)で本日は5,000円のコースを注文。店で最初の注文は飲み物です。妻オーダーの「ペリエ」(750ml瓶950円)。
本日のグラスワイン(白)は2種類。マダムがボトルを2本お持ちになり試飲させていただけました。

注文は「Domaine Séguinot Bordet Chablis2017(ドメーヌ セギノ ボルデ シャブリ)」。1,200円。柑橘系の香り爽やかなシャブリらしい味わいです。

続いてマダム手焼きのパンが登場。「とうもろこしのパンです」。

1皿目の前菜は「ノルウェーサーモンの温製フュメ 各種野菜とキヌア トマトのジュ」。

「ノルウェーサーモンの温製フュメ」は軽く温燻されたレア・サーモン。周囲には花ズッキーニ、いちじく、茗荷、ビーツのピクルスなどがあしらわれます。
底辺にはクスクスのような雑穀キヌアのサラダ。ロマネスク、ヤングコーン、ザクロの実などが入っています。1皿で何種類もの味が楽しめる手の込んだ一品です。
マダムが2種類目の「ゴマのパン」を運んでくれました。

2皿目の前菜「ジャンボマッシュルーム つぶ貝と鮎 コンテのチュイル」。

ジャンボマッシュルームの上にはパセルソース香るつぶ貝と軽く燻製した鮎が乗り、さらにハードタイプのチーズ・コンテのチュイルがトッピングされています。こちらも手の込んだ一品です。
つぶ貝は襟裳産、鮎は和歌山産だそうですが素材にも拘り原価率の高そうな料理になっています。

3種類目のパンは「ビーツのパン」。美味しいのですが次以降の料理が美味しく食べられるようパンのペースを落とします。

本日のワインのグラス(赤)はスペイン産「Juan Gil Silver Label2017(ファン・ヒル シルバー・ラベル)」1,200円。濃い旨の赤でした。

続いて本日の魚料理は「鱸のポアレ 皮付きヤングコーンのロースト」。
「皮付きヤングコーン」は石狩産。ひげも美味しいので是非とのことで美味しくいただきます。付け合わせの野菜は空芯菜と黄色人参でした。
鱸は福岡産とか。佐々木シェフはその日の良い素材を北海道のみならず海外も含め広く集めているようです。プリプリのスズキでした。

肉料理は「道産豚のロースト 万願寺唐辛子 ビーツ さつまいも」。
手前はアネット(ディル)の根の部分だそうです。シャクシャクした歯ごたえが楽しいです。奥の野菜は(右から)万願寺唐辛子、ビーツ、さつまいもでローストした素材の旨さ感じる野菜たちです。
「道産豚のロースト」は脂身の甘い肉々した旨味でした。
 
デザート1品目は「パションフルーツとミルクアイス」。
好物の「パションフルーツ」は鹿児島産とか。台湾や東南アジアへ出張の際にはよくスーツケースに忍ばせて持ち帰ったものですが国産の「パションフルーツ」は良いお値段ですので久しぶりです。こちらも原価率の高そうなデザートです。
「パションフルーツ」はミルクアイスとともにいただきます。酸味と甘みの良い組み合わせです。

2品目のデザートは「ショコラクレームと果物コンポート盛り合わせ」。

「ショコラクレーム」は濃厚な生チョコクリームです。下にはルバーブのムースが敷かれています。果物のコンポートは(手前より時計周りに)洋ナシ、イチジク、黄桃、巨峰です。
特にイチジクのコンポートはねっとりした良い味でした。貧乏性なのでつい「イチジクって高いだよね・・」と思ってしまいます。最後のデザートも原価率の高さを感じさせる1品でした。

食後の「エスプレッソ」とミルクとシュガーセット。なみなみと用意された温ミルクもマダムのおもてなしです。
エスプレッソ・カップは「Noritake(ノリタケ)」。カトラリーも同メーカーで落ち着いた雰囲気でした。以上で満腹・満足し会計しました。
 
佐々木シェフとマダムに見送られて退店し「YUKIO SASAKI (ユキオササキ)」前から「大通」を見たところ。奥左が集団接種会場の「札幌市医師会館」と地下鉄「西18丁目駅」出入口。奥の横断歩道を渡る頃までマダムは店頭に立ち見送ってくださいました。お心遣いありがとうございました。

本日もとても楽しい時間を過ごさせていただきました。特に原価率の高さそうな旬の素材とシェフの技の冴え感じる手の込んだ料理に感服です。マダムのお気遣いにも心温まる想いです。見た目の豪華さはありませんが隠れ家的魅力の札幌でのトップクラスのフレンチだと改めて感じました。もう少し頻度を上げて再訪したいものです。ご馳走様でした。

「YUKIO SASAKI (ユキオササキ)」
札幌市中央区南1条西20丁目1-27 011-616-1140
営業時間 ランチ   12:00~15:00 (L.O.13:30)
     ディナー 18:00~24:00 (L.O.23:00)
定休日 月曜日、第3火曜日(祝日の場合は営業)
(2022.8.26訪問)

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