石ころ

完全で正しい重りと升(申命記25章)

 

 あなたには、袋に大小異なる重り石があってはならない。
あなたには、家に大小異なる升があってはならない。(13~14)

 

異なる重り石や升を持っているのは人を欺く貪欲のためであり、神は使うか使わないかに関わらず、それを手元に置いていることを嫌われる。使う心が無ければ備えないし、持って居ないことは弱い良心の守りとなる。この戒めを守ることは難しくはない。

 

 時には信仰の本音と建て前を自他に感じることがある。それは異なる重りや升のようだ。しかしそれを警戒して信仰の告白や、主を誇る言葉を口にすることさえ控えて、黙り込んでしまうことは違う。

神の恵みによって生きている者が、沈黙のうちに恵みと憐みの日々をなんとなく流されて行くことはサタンを喜ばせているだろう。キリストが「あなたはわたしを誰だと言いますか」と問われても、常に口にしていない言葉は直ぐには出て来ない。

 

イエスは彼らに言われた。「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」ペテロが答えた。「神のキリストです。」(ルカ9:20)

 

誰も口に出来なかった言葉を大胆に告白したペテロは、たとえ弱さや欠けがあっても、主が彼の告白を用いて、殉教するまでキリストを語り続ける者とされた。みことばを口にする時それは生きて働き、主を語るとき主は口にした言葉の実を見せて証してくださる。

 

 あなたには、完全で正しい重り石と、完全で正しい升がなければならない。あなたの神、主があなたに与えようとしておられるその土地で、あなたの日々が長く続くようにするためである。(15)

 

正しい重りと升によって何時も量り、量られ続けれていなければならない。人にとっての完全な正しさは神のキリスト・イエスから出たみことばである。


世の基準という重りや常識と言う升は、時代や人を見ていてコロコロと変わり、状況によって差し替えられる。それらの正しさは神の評価とは何の関係も無いものである。永遠に変わることのない神より発したことばが神の基準であり、人から発したものは人の基準であって、それは人の命のように頼りないものである。

 

こう言うのは、このようなことをして不正を行う者すべてを、あなたの神、主が忌み嫌われるからである。(16)

 

神から発したものではない価値観に人生を費やすことは、創造主なる神の悲しみであり怒りともなる。神はご自身の作品である人を永遠の愛をもって愛された、その愛はひとり子の命をもたまわったほどである。

 

神を離れてサタンに迷わされ、永遠を得るための貴重な日々を、的外れな生き方に引き回されて滅び行くことは、命を母の胎で組み立てられた主の怒りとなる。

 

 今生きているということは、「そのままでキリストに平伏し直ちに救われよ」と、神が忍耐して待っておられる時である。明日の主のご計画を知る者は無く「すべてのことには時がある」のだ。神に逆らい続けた罪は永遠の滅びである。

 

主は万物の創造を通して作者であるご自身を知らせておられる。大空があり緑の大地がある。一日を知らせる太陽があり夜には慰めの星々が煌めく。
日々に季節ごとの木々や花の美しさを通して、全ての人に創造主の愛を知らせておられる。真っ直ぐな目で見るならすべてに作者など居ないとは言わないだろう・・。

 

しかし、人の賢さはあらゆる理屈を言い立てて創造主を無視している。ただ、その賢い言葉が矛盾だらけであることに気づく感覚は、救われるように主に選ばれた者に与えられた知恵である。

 

覚えていなさい。あなたがたがエジプトから出て来たとき、その道中でアマレクがあなたにしたことを。
彼らは神を恐れることなく、あなたが疲れて弱っているときに、道であなたに会い、あなたのうしろの落伍者をすべて切り倒したのである。(17~18)

 

神が嫌われるのは、愛しておられる民の弱さを襲う敵であり、その弱さに付け入る卑劣な行為である。神は弱い者を襲うことを怒られる。神の御目は弱い者を見守っておられるからである。

 

あなたの神、主が相続地としてあなたに与えて所有させようとしておられる地で、あなたの神、主が周囲のすべての敵からあなたを守って、安息を与えられるようになったときには、あなたはアマレクの記憶を天の下から消し去らなければならない。このことを忘れてはならない。(19)

 

アマレクの記憶とは弱さに付け込む仕打ちである。主が平和をたまわる地に、そのような仕打ちを行う者があってはならない。神の平和と憐みに満ちて、弱い者により添って治める地でなければならないのだ。神の憐みに拠らずに存在できる者はいないからである。


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