石ころ

虚勢(創世記4章)

 

カインは主の前から出て行って、エデンの東、ノデの地に住んだ。
カインはその妻を知った。彼女は身ごもってエノクを産んだ。カインは町を建てていたので、息子の名にちなんで、その町をエノクと名づけた。
エノクにはイラデが生まれた。イラデはメフヤエルを生み、メフヤエルはメトシャエルを生み、メトシャエルはレメクを生んだ。

レメクは二人の妻を迎えた。一人の名はアダ、もう一人の名はツィラであった。
アダはヤバルを産んだ。ヤバルは天幕に住む者、家畜を飼う者の先祖となった。
その弟の名はユバルであった。彼は竪琴と笛を奏でるすべての者の先祖となった。

 一方、ツィラはトバル・カインを産んだ。彼は青銅と鉄のあらゆる道具を造る者であった。トバル・カインの妹はナアマであった。

レメクは妻たちに言った。「アダとツィラよ、私の声を聞け。レメクの妻たちよ、私の言うことに耳を傾けよ。私は一人の男を、私が受ける傷のために殺す。一人の子どもを、私が受ける打ち傷のために。
カインに七倍の復讐があるなら、レメクには七十七倍。」(16~24)

 

神の口から発せられた「七倍の復讐」という言葉には、カインを完全に守る力があるが、レメクの言葉が七十七倍であろが、七百七十倍と言おうが単なる虚勢であり、その数字は「神の七倍」に安息できないことを現すばかりである。

 

神の御約束の「7倍の復讐」に平安がなく安息も出来ないから、不安は貪りを生み、人の愛によって心を満たそうとして、倍の二人の妻を得ても、分裂した愛は不安と混乱を生むばかりである。

妻を二人持つことは完全な一人を持っていないことであり、それは愛の貧しさを現して、彼の言葉には神から離れた者の不安がある。それは、虚勢の中でいよいよ飢え渇きが広がって行く都市の渇きを思わせる。


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