遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

大阪御ゑん祭『夫人マクベス』

2024-05-08 22:01:31 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2024/5/7

・近藤芳正演じるマクベス夫人が、「マクベス」をモチーフにした4本の短編を渡り歩いていく話。

・各話はそれぞれ起・承・転・結と銘打たれていて、それぞれ別々の団体が担当している。マクベス夫人だけ通しで登場する。

・各話なんとなくマクベスの最低限の骨組みを拾いつつ作られている。

・オープニング。各チームが狭い舞台上に密集しているなかマクベス夫人が前説を行う。期待感が煽られる。

・最初は大阪万博のデザイナーの話。大型受注を受けたデザイン事務所のCEOをダンカン王になぞらえて、マクベス夫人がデザイナーの夫に彼を殺させる話。

・時事ネタではあるけど特に批評性はなさそう。

・LGBTのしつこいイジリは何の意味があるんだろ。

・次の話はカラオケボックスみたいなところで王様ゲームしている若者たち。

・マザコン息子マクベスが恋敵バンクオーを刺す。

・正気を失った本人はともかく、人を刺されたのに王様ゲームを続けようとする人たちが不思議。

・幕間でなぜかプロレスラーの船木誠勝選手がゲスト出てきてマクベス夫人とトークする。トークなのになぜかリングコスチューム。小劇場に船木。違和感がものすごい。

・三番目は中年女性たちのお茶会みたいな話。

・作品単位でも公演単位でも思いついた順にエピソードを並べているような感じで混沌としている。

・全体の構成はどうしているんだろう。

・著名な俳優を中心に据えられているわりに、しょうもないギャグも遠慮なく入れているし、全体的にのびのびと作られている。遠慮というか、躊躇がない。

・四番目は、マクベス夫人が監禁されるが、夫からの愛に疑問を持ち、レジスタンスとともに反旗を翻す話。

・女の股から生まれていない何に殺されるかの話、見た感じ落雷っぽかったけど、結局、マクベスの死因は何だったんだろう。

・結果的にマクベス夫人のマルチバースみたいになっていた。考えてみれば、マクベス夫人という役名も変な感じではある。役名が役割であって人の名前ではない。

・シェイクスピアで最初と最後を結べば、ここまで奔放にやっても大体なんかまとまった感じになる。強かった。

(U-NEXT)

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ままごと『わが星』

2024-04-18 00:30:06 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

 

 

 

2024/4/16

・地球と月とその家族の在り様を、時報のリズムに乗せて言葉とダンスで表現していく話。話なのかな。

・作中で、幼い女の子であるちいちゃん(地球)とその幼馴染の月の関係性を人の一生分一気に見せる。

・最初は『わが町』と関係ないのかなと思ったけど、この部分だけ取り出すとやっぱり発想元と思われる。

・最初の時報のリズムにあわせて群唱するところは躍動感があってかっこいいんだけど、なかなか話に入っていかないので少し不安になる。

・抽象表現が多いと、全体の尺の中でどのくらい進んでいるのかわかりにくいので長く感じやすい。

・本作では、ちいちゃんと月の二人の物語が組み込まれていて、そういうストレスは少なかった。

・それだけなら良くも悪くも単なる「いい話」だけど、宇宙の概念をねじ込むことで、ものすごく遠くから突き放したような視点を獲得している。

・繰り返される誕生日とテレビと冷蔵庫の話は日常の象徴ということでいいのかな。

・振り返って考えていくと、やっぱり『わが町』がベースになっているような感じがしてくる。

・単になぞったり置き換えたりするのではなく、分解して組み直して、繰り返しで強調ポイントを作って、いろいろ装飾して、この形になっているように見える。

・本作は2011年の公演だけど、今の感覚だと、親と同居していて、夫が働き、妻が家事をする(夫婦それぞれが選択している言葉がそれっぽい)ような家庭って、日常の記号になりえるのかなと思ったりはする。

・必ずしも現代を描く必要はないんだろうけど。

・中盤から後半にかけては、演劇というより長いラップの曲を聴いている感じになってくる。

・セリフと動きと演出効果のタイミングがものすごくシビアで、一つ間違えると大混乱を招きそう。とてもハラハラする。

・どうして重なって寝たんだろう。月食?

・さらに終盤になると曲ですらなく祭りになっていく。

・囲み舞台なので客席も映っているんだけど、ニコニコで首を振りながらリズムをとっているお客さんがいてとても共感した。

・言葉レベルでも構成レベルでも、星の一生と、人の一生が上手いこと重なっていて、ほんとよくできた作品だった。

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劇団あはひ『流れる —能“隅田川”より』(2022年)

2024-04-11 00:12:31 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2024/4/8

・松尾芭蕉と弟子の曾良が川の渡し守のところで、訳あり気な女と舟守と子供に出会う話。

・「奥の細道」ではなく、能の「隅田川」がベース。

・能という伝統芸能の敷居の高さはいったん脇に置いて素直に会話が楽しい。

・ライターの貸し借りだけでひと笑いある。

・舟守のところに自分が行くか弟子に行かせるか二人でいくかという、どうでもいいやり取りがおもしろい。

・物腰のやわらかな芭蕉になごむ。

・曾良は無自覚に失礼な人だと見ていたけど、女性と話す時はちゃんとしている。

・アレンジは現代劇風。服装や小道具、言葉遣いや会話も現代人どうしのやり取りに聞こえる。曾良が黒のダウンジャケットを着ている。

・「ご当地俳句読み倒れツアー」。

・時代感があるのは、川の船着き場みたいな場所だけ。

・舞台はモノクロ。きわめてシンプル。

・映像でも奥の黒い壁と床の白いパネルが地平線のように画面を二分している。美しい。

・登場人物の動きもシンプル。各人の動きよりも配置のほうが重要に見える。様式的で引き算の表現。

・二組に分かれてそれぞれで会話するところ、一組が会話を始めると、もう一組はストップモーションになる。

・時空が多層的になっている表現なのかな。どういうルールなんだろう。

・シンプルでも、立ち方歩き方がきれいで、かなり身体表現の訓練をされた人のそれに見える。

・登場人物の服装は黒い人が三人、白い人が一人、半分が一人。何か意味があるのかな。

・そのシンプルさが能っぽいと感じたけど、本当にそれが能に基づくものなのかはよくわからない。

・アトムが出てくると時間軸が良くわからなくなる。能と比べればはるかに現代なのに古めに感じる。

・境遇は似ていたとしても、なんでわざわざアトムと天馬博士にしたんだろう。

・能の隅田川と同じく、伊勢物語の「名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふひとはありやなしやと」が引用されている。漱石の話も出てくる。

・既存の作品の組み合わせる効果がうまく読み取れず、どういう意図だったのかしばらく考えてしまいそう。

(U-NEXT)

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松井周の標本室『標本(複写)』(2021年)

2024-04-08 16:20:02 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2024/4/8

光合成できる特殊体質だと気づいた俳優が、その後の生き方に悩む話。

ほぼ一人語りの進行。演者は金子岳憲さん。

客席に向かって劇場やコロナ禍について語り掛けつつ、少しずつフィクションの割合を増やしていく。

完全に話に入った後は、複数の登場人物を一人で演じながら進行する。

座っていないだけで、落語のテンポ感に近い。

主人公を脇に置いて、女性二人がつかみ合い、たたき合いをするシーンも、動作の単純化、取捨選択が巧みで、全くテンポを損なわずに一人二役を演じていた。

終盤の、プログラムをミスったMMDキャラみたいな機械的かつ非人間な動きもおもしろかった。

「余らせたもの」というキーワードは、あまり理解できなかったけど、突然変異と自然淘汰による進化論的なことなのかなと考えたりした。

なので、光合成ができたからって、生き残れるかどうかは別の話だった。

(U-NEXT)

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「5 Guys Shakespeare Act1:[HAMLET]」

2024-03-30 00:04:10 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2024/3/29

・デンマークの王子ハムレットが、前王である父親の幽霊からの命令を受け、新しい国王となった叔父に復讐しようとする話。ミュージカル。

・役者は男性5人のみ。ハムレットは一人が演じ、他の四人で残りすべての登場人物を演じる。

・ハムレットの母親ガートルードや恋人オフィーリアも男性が演じる。恋人同士のやり取りもギャグに逃げず、真正面から演じている。すごく真面目。

・登場人物の紹介、関係性、展開、うまく編集されていて2時間弱。わかりやすいのでシェイクスピア作品の入門編としてもおすすめできそう。

・ハムレット以外の演者は、一つの役でも異なる演者が担当したりする。なので、衣装が重要。

・演じているほうは混乱しないのかなと思ったけど、楠美津香さんみたいな人もいるから今さらか。

・着替えは舞台上で見せる方針で、仕草や照明などにきちんと演出がついていて緊張感が途切れない。

・単に好みということもあるけど、演劇という虚構で真実を暴こうとするアイディアはやっぱりおもしろい。

・虚構と真実を行ったり来たりする仕掛けは、演劇の得意分野だと思う。

・ここでは「生きるべきか死ぬべきか」「成すべきか成さぬべきか」というフレーズが出てくる。

・復讐を実行するか思いとどまるかの逡巡なので、生きるべき死ぬべきと微妙にズレている感じがするんだけど、どういうニュアンスになるんだろう。

・「尼寺へ行け!」は何度聞いても酷いし、唐突な感じもするけど、決めフレーズとしてパワーがある。

・このあたりのセリフは、前後の文脈以前にハムレットを上演する以上、避けては通れない感じもする。

・レアティーズとオフィーリアの兄妹はあいかわらずかわいそう。復讐に必要な犠牲には見えない。ほんとハムレットが悪い。

・終盤、サシの決闘がかなりかっこいい。最初の礼から始まって、高速の殺陣、光を反射する刀身。

・公演名的に今後も男性5人でシェイクスピアを続けるんだろうけど、次は何をどんな形式でやるんだろう。

・四大悲劇が優先かなと思うけど、『じゃじゃ馬ならし』を男だけでやったらどんな感じになるのか気になる。

(U-NEXT)

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NODAMAP『赤鬼』

2024-03-26 00:17:10 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

 

2024/3/25

村の嫌われ者の女が、海から漂着してきた「赤鬼」と出会う話。

小さめの演技スペースを客席が囲む会場。

四人の俳優が、それぞれの基本の役と、シーンに合わせて様々な村人の役を演じる。

切り替えが早く、時々ギャグも入るので、見ているほうも忙しい。

演者たちの瞬発力はさすがだし、最前列のお客さんに話しかけたり、バッグをお借りして攻撃したりする。楽しそう。

嵐の表現や、ボールとポールで船に見立てるのもちゃんとそのように見える。

赤鬼は外国人のことなのかなと思ったけどそういう感じでもなさそうで、人間として考えていいのかどうなのか、よくわからなかった。

話の筋自体はとてもシンプルなので、何の話かわからなくなるということはないけど、そのぶん飛躍しそうでしない感じがもどかしかった。

思ったより楽しみ方がむずかしかった。

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NTL『オセロー』

2024-02-19 12:17:13 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2024/2/18

・ムーア人の軍人オセローが、腹心のイアーゴーの謀略で妻の不貞を疑い始め、結果みんなが不幸になる話。

・オセローの演武から始まる。たぶん、彼の屈強なフィジカル面を示すのは、後の展開との対比として重要。

・イアーゴーの間接的に人を不安にさせる言動が巧みなので、四大悲劇では『オセロー』が一番好きだった。

・久しぶりに見たら、そのイアーゴーの策略が何でもかんでもうまく行き過ぎていて、逆にノイズになる。

・自分の感覚だと「これからこんな悪いことするぞ」と一人語りすると何らかの邪魔が入って頓挫するはず。

・彼は悪意の塊だったけど、悪意すらなく彼と同じような言動をとる人は、現実に結構いるような気がする。

・舞台演出も衣装も抑制が効き過ぎて見え、中盤くらいまでは少し物足りなく感じてしまう。

・途中15分の休憩とスタッフの座談会映像がある。

・観劇途中で作り手による解説は野暮だし、「社会」の表現と言われてもよくわからなかったけど、SNS上にいる毒にはなっても薬にはならないようなノイジーな傍観者たちみたいなものかなと思ったら、少し腑に落ちた。自分が作中で誰に一番近いかと言えば彼らだ。

・作中の女性蔑視的な部分を穏当な表現でごまかさず、むしろ強調することで、その共同体の歪みを見せる。

・最後にみんな不幸になる悲劇だからそういうことができる。あの共同体は、だからダメなんだという。

・不貞を疑うオセローが妻のデズデモーナに対して犬をあしらうような身振りをするのもかなりひどい。

・早いうちに「あなたがキャシオーと仲良くなるのが不安だ。なぜなら~」と心の内を明かせていれば少しは違っただろうに、すぐに「嘘を暴いて罰してやる」に変わる。

・それをさせない前振りは何重にもあるけど、女性を下に見て信用していないことが前提にあるように感じる。

・本作の盛り上がりも、デズデモーナと、その従者でイアーゴーの妻のエミーリアが二人きりで語り合うところがピークだった。

・特にエミーリア。作中の説明はなかったと思うけど、顔の傷や腕(たぶん)、PTSDが入っているような夫への反応から、裏で暴力受けていたのかなと思ったりした。悲しい。

・娼婦のビアンカも魅力的だったし、おそらく『オセロー』では珍しいと思われる、女優の存在感が強い公演だった。

(札幌シネマフロンティア)

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ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」『幸せの黄色い私たち』(DAY2)

2024-02-10 22:54:56 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2024/2/10

・ポッドキャスト番組「オーバー・ザ・サン」の公開イベント。二日目。テーマは《はしゃぐ》。

・二人が本人役を演じる寸劇が始まる。寸劇だと思って見ていたら、90分くらい続いた。

・今回のイベントの準備期間中、ポッドキャスト収録の舞台裏という設定。

・たぶん、お客さんが予想していた、あるいは求めていたのは初日のポッドキャストの延長のような感じだったと思うので、たいそう困惑したはず。

・ただ、一日目と二日目にかけられた労力で言えば、一対九くらいの差がある。

・セリフ覚えるだけでも相当大変だし、ダンス、マジック、ドラム、一つのイベントに詰め込んではいけない量の新しいことに挑んでいる。

・だからひとつひとつの内容というよりも、良い年齢の大人が、なりふり構わず新しいことに挑んでみるというチャレンジ精神のほうを見るべきなんだと思う。

・演劇のほうは、番組終了(勘違い)と二人の仲違い(仲直り)で起伏を作っている。

・取ってつけたような感じは否めないけど、実際どこまでできるか見えない中で作るなら、これくらいわかりやすくないと難しいのかも。

・仲違いするところ、あんまり引っ張るのも二人らしくないので、スーさんの自責から来る悪夢につなげたところがうまい。

・悪夢。聖飢魔Ⅱを思わせる、きりたんぽにしてやろうかのくだりとか、きりたんぽライトセーバーでチャンバラとか、しょうもなくてかなり好き。

・つながらないようでつながってしまう、きりたんぽとホラーの組み合わせ。

・マダムうららの舞台上での存在感が強くて明らかに本職の人だった。脚本も担当されていたそうだ。

・Mr.マリックさんの登場もびっくりしたけど、テレビでは見たことないような必死さでマジックやってたのにもびっくりした。

・ドラムだけでどうやって締めるんだろうと思っていたら、初日に続いて秋川雅史さんが登場。往年の名曲『Get Wild』を熱唱。確かにはしゃいでいる。

・初日と同じことをやっても誰も文句を言わなかっただろうに、完全ホームで共犯関係を築ける会場だったからこそ、こういうリスクを取れたんだと思った。

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竹生企画『火星の二人』

2024-01-17 23:43:53 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2024/1/15

ジェットコースターの事故で生き残った男の家に、もう一人の生き残りの男が押し掛けてきて、庭に住み着いてしまう話。

装置がかっこいい。比較的裕福な家庭の一軒家で、あえて段差を設けて変化をつけている。庭とテントの組合せも楽しい。

演技スペースが広いこともあってか、演者さんの移動がすごくパキパキしている。

突然の見知らぬ訪問者なのに、当事者の男以外の家族は積極的に受け入れようとする。

勝手に家に住み着こうとする赤の他人より、死にそうな目に遭った父親がないがしろにされていて気の毒。

信用のない父親表現とは言えるけど、他人を家に引き留める理由にはならないような。

怒っている人の怒り加減とか、訪問者が敷地内に住み着こうとするのは双方リスクが高すぎるとか、全体的に出ハケの動機が飲み込みにくかったりで、登場人物の行動が自分にとっては難解だった。

どちらかと言うと家族乗っ取り系のホラーだったのに、なんかいい話っぽくまとまっていて困惑したりもした。

(U-NEXT)

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岡山学芸館高等学校『骨を蒔く』

2024-01-13 23:07:05 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2023上演⑦岡山学芸館高等学校「骨を蒔く」

2024/1/13

葬儀に集まった親戚たちが集まって、ゲームや葬式の再現をしながら、待ち時間を過ごす話。で、いいのかな。

実際劇場で観たら違うんだろうけど、他動画と同様に音声が聞き取りにくいのと、遠目からの見た目に差がないので登場人物の関係性がほぼわからず。

細かい話の流れを追うのは早々に諦める。

最初はウノで始まって、お葬式の再現が始まる。題材選択が渋すぎる。

そしてお葬式の再現具合があまりにも具体的。とても調べているし、マイムも的確。

時々出てくる素っ頓狂な動きは、ほんとに度が過ぎていている。

前後の関係性は怪しいものの、思いっきり腕の振れている演技は好き。

中盤から後半にかけて客席に笑いが起きるのは、序盤の会話部分をしっかりつないだ証。

目立たないけど、奥の屏風かふすま風の装置が場を引き締めている。

何気ない話から、家族や海に関する大きな話になっているような雰囲気だったけど、動画からは上手く拾えず。ライブで観たかった。

ラストの舞台装置が浮かび上がっているビジュアルが素晴らしかった。

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