時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

新元号は「令和(れいわ)」

2019年04月01日 | 時のつれづれ・卯月 

多摩爺の「時のつれづれ(卯月の1)」
新元号は「令和(れいわ)」

季節外れの冬将軍がやってきた。
陽射しはあるものの、ひんやりして肌寒さを感じる平成最後の4月朔日(ついたち)
事前に告知されていた時間から、およそ10分が経過した午前11時40分
今か今かと、多くのテレビカメラが待ち構える中・・・ 官房長官が入場してきた。

官房長官より、以下のコメントが発表された。

 先ほど、閣議で元号を改める政令及び、元号の読み方に関する内閣告示が閣議決定をされました。
 新しい元号は「令和(れいわ)」であります。

 この新元号については、本日、元号に関する懇談会と衆議院及び参議院の議長及び副議長の
 御意見を伺い、 全閣僚において協議の上、閣議において決定したものであります。

 新元号の典拠について申し上げます。
 「令和」は万葉集の梅の花の歌、三十二首の序文から引用し、
 書き下した文は下記の通りになります。

  初春の月にして、気淑く風らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす

 この新元号に込められた意義や、国民の皆さんへのメッセージについては、
 この後、総理の会見があります。

645年の「大化(たいか)」から数えて248番目となる新元号は、
「令和(れいわ)」と発表された。
これまで247あった元号は、全て中国の古典に由来していたが今回初めて和書からの出典となった。

引用された歌を直訳すると以下のとおり
 春の初めの良い月に、さわやかな風が柔らかく吹いている。
 その中で、梅の花が美しい女性が鏡の前で、おしろいをつけているかのように白く美しく咲き、
 宴席は高貴な人が身につける、香り袋の香りのように薫っている。

お昼過ぎから行われた、安倍総理大臣の会見によると、
万葉集は1200年あまり前の歌集だが、
一般庶民を含め、地位や身分に関係なく幅広い人々の歌がおさめられ、
その内容も当時の人々の暮らしや息遣いが感じられ、
まさにわが国の豊かな国民文化を象徴する国書であると前置きし、

これは世界に誇るべき、我が国の悠久の歴史、薫り高き文化、そして四季折々の美しい自然など、
こうした日本の国柄は、しっかりと次の世代にも引き継いでいくべきであると述べ、
「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ。」
新元号「令和」に込められた意義を強調した。

おそらく何日も経たないうちに、出典の万葉集が和書だと言っても、
そもそも和書そのものが漢書(中国古典)の影響を大きく受けてるんだから・・・ と、
大陸のあちらこちらから、如何にもハナ高で、
如何にも上から目線の発言が飛び出してくるんだろうが、
いまやパクリ文化の権化となってしまった大国から、そこまで言われる筋合いはないと申し上げたい。

当日行われたYAHOOのネットアンケートによれば、
「令和」は約64%の支持(いいと思う。)を集め、
ネガティブな意見(あまりいいと思わない。)は約27%だったことを踏まえれば、
大歓迎とは言えないまでも、けっこうな割合で歓迎されているといっても良いんじゃなかろうか。

国内の各政党のコメントに注視すれば、
左派系の政党から「命令」につながるからダメだとの声が上がったが、
その政党の支持率や、議席数を見れば、そういった発想してるから国民目線からズレてしまい、
支持が得られなくなっていることが如実に見えてくるから面白いし、
アンケート調査の真っ当性を証明している。

慶事を素直に祝えず、何か一言でいいから苦言を言いたいじゃ、どこかの半島の方々と何ら変わらず、
ある意味とっても残念な方々だと・・・ 言わざる得ない。

個人的な感想としては、言葉の響きが古風で、アルファベット表記の「R」が今風でお洒落だから、
「こりゃ、上手く一本取られたかな?」というのが第一感ではなかろうか。

政府関係者によると、新元号の候補には「令和」の他に、五つの原案があったと明らかにしている。
「英弘(えいこう)」「久化(きゅうか)」「広至(こうし)」「万和(ばんな)」
「万保(ばんぽう)」などらしいが、原案をオープンにするということは、
次の改元では候補から外れる可能性が高いということを暗に意味しており、
公にしたい気持ちは分からんでもないが、あえてオープンにする必要が本当にあったのだろうか?
「関係者たる者は、こういったものの経緯について軽々に口を開くべきじゃない。」
私はそう思うのだが・・・ どうだろう。

因みに、密かに期待していた私の案は「天結(てんゆう)」だった。
世界の各地に目を向ければ、宗教や民族間の対立を発端にした戦火は未だに絶えることなく、
経済面ではグローバル化が急速に進んだ反動を受け、
大国を中心とした自国第一主義という我儘が台頭してきた。

そういった対立や我儘に一石を投じ、平和と共存の結び目として、さらには共栄の架け橋として、
我が国が果たす役割は、極めて大きいとの思いから発想してみたが、
残念ながら、古典に疎くて・・・ 「天結」の根拠となる一節を探す努力を怠ってしまった。

なにはともあれ、あと一か月経てば「平成」の世は確実に終わり、
「令和」という新しい時代が必ずやってくる。
今日よりは、毎日がカウントダウンの日々となるが、 
「ありがとう平成、がんばろう令和」と思える一日一日でありたいと願ってやまない。

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2 コメント

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再開? (kazzdokk)
2019-04-09 07:45:01
令和発表とともに再開でしょうか。
ボチボチですかね。
ホントにボチボチです。 (多摩爺)
2019-04-09 20:02:19
平成のカウントダウンよりも長いのですが、私のサラリーマン生活もいよいよカウントダウンになりましたので、
完全復帰じゃありませんが、この1年の出来事ぐらい何か残しておきたいので、暇を見てボチボチ再開できればと思ってます。

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