時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

不可抗力と必要悪は違う。

2024年04月20日 | 時のつれづれ・卯月 

多摩爺の「時のつれづれ(卯月の48)
不可抗力と必要悪は違う。

随分前にも書いたことがあったが・・・ 私がサッカーを進んで見ることは、そんなに多くない。
オリンピックや、ワールドカップは見ているものの、
メディアは「絶対に負けられない戦い。」があるなんて、強烈なキャッチコピーで、
予選を盛り上げようとするが、翌日のスポーツニュースを見れば、それで十分だと思っている。

まっ、これはあくまでも、私個人の考え方であって、
多くのサッカーファンの方々とは視点が違い、大変に申し訳ないと思うが、その主たる原因は、
本来なら・・・ 不可抗力であるはずのファール(反則)が、
どうみたって、平然とプレーに表れる必要悪になっていることに、納得できないのである。

多くの試合で、いつも見せつけられてるのは・・・ 笛を吹かれ、カードを出されても、
悪びれることすらないまま、両手を広げ「なぜだ?」のポーズを取って抗議したり、
痛くもないのにわざと倒れて、オーバーアクションでアピールし、
姑息にもファールをもらおうとする姿には・・・ フェアプレーの欠片すら見当たらない。

体と体がぶつかり合うスポーツだから、不可抗力は責められないと思うものの、
サッカーよりも、もっと強烈に体がぶつかり合うラグビーと比べると、
スポーツマンシップという視点で・・・ 雲泥の差があるといっても言い過ぎではないだろう。

いままさに行われている・・・ パリオリンピックの最終予選では、
ゲームに関係の無いところで、相手選手に肘打ちをしてしまい、
レッドカードを出された選手がいたが、カードを提示された直後の仕草を見れば、
普段から、そういった思考でプレーしていると思われ・・・ 情けないし、とっても恥ずかしい。

日の丸のエンブレムを胸に付け、君が代を歌って士気を高め、
国際試合に挑む代表選手たちに・・・ あえて、ひと言だけ物申すとすれば、
やってしまったことを、元に戻すことはできないが、
その直後からの振る舞いが、どうであったかを・・・ 見る人は見ているのである。

そしてそれは、一人の選手のスポーツマンシップに対する評価だけではなく、
その選手が属する代表チームのスポーツマンシップが、いかほどのものなのか、
そこまで見られていると思うが・・・ 如何なものだろうか?

かつてのワールドカップでは、代表チームが使ったロッカールームが、
試合後に、ゴミ一つ無く綺麗にかたづけられ、お礼のメッセージが残されていたことや、
遙々駆けつけたサポーターたちが、試合終了の直後からスタンドのゴミを拾っていたことに、
世界が注目し、称賛したことを覚えているだろう。

鮮やかに、スカッと勝とうが、
粘って粘って、我慢に我慢を重ね、泥臭く勝とうが、
「サムライ」の愛称を掲げるのであれば・・・ 正々堂々と対峙し戦って欲しい。

一人の選手であろうと、代表チームであろうと、
あの日、あのとき、世界が注目し称賛した、人としての振る舞いを忘れちゃダメだろう。

もちろん見れば見たで、この国を代表するチームの勝利を願い、応援はするものの、
不可抗力と、必要悪は、絶対に違うと思っており、
日の丸を背負った代表チームであれば、なにがあっても、どんなときでも、
「サムライ」であってほしいと願いたいが・・・ さて、如何なものだろうか?


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2 コメント

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Unknown (なおとも)
2024-04-20 13:07:46
こんにちは!

私も同感です。日本には勝って欲しい!心底思いますが、あの世界中を感心させた、試合後の美しい行動。サポーター達も世界中のお手本になった事が私は誇らしくてとても嬉しかったです。
侍ジャパンの矜持をこれからも持ち続けて欲しいと思います。 なおとも
Unknown (多摩爺)
2024-04-20 17:36:43
なおともさん、こんにちは

サッカーファンが多いなか、気に触るようなことには、できる限り目を瞑りたいのですが、
平然とファールを犯したにも拘らず、その行為を認めなければ、それで良いと云うことになるので、思いの丈を吐露してしまいました。
スポーツマンシップとは、いったいなんなのか、考えたことがあるのでしょうか?
ふざけるのも大概にしろ・・・ と思っています。

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