時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

総ては少子化から始まった。

2024年04月23日 | 時のつれづれ・卯月 

多摩爺の「時のつれづれ(卯月の49)
総ては少子化から始まった。

記憶がたしかなら、20年ぐらい前に100年安心の年金制度だと、
当時の為政者がそのように述べていたことを・・・ いまでもハッキリ覚えているが、
想定外にも程があるぐらい、恐ろしいスピードで少子高齢化が進んでおり、
国民年金の納付期間を延長しないと、この先になると国民年金の給付が厳しくなるらしい。

もし・・・ 100年安心の年金制度が崩れるとしたら、
高齢化と少子化を予測したシミュレーションラインが、想定外に早くクロスしてしまうか、
商品価格が激変し、超インフレ状態になった時だと思っていたが、
ここんとこ物価高ではあるものの、少子化がそれを上回るぐらい深刻なことになっているらしい。

国民年金は20歳から60歳まで40年間納付することになってるが、
それを5年間延長して、65歳まで納付する案で試算し、
今後について、議論することになったらしい。

まだまだ議論の段階だからとはいうものの、
急速に進む少子化に、急ブレーキを掛けない限り、
国民年金の仕組みと原資を、抜本的に変える大改革に踏み切るか、
こういった継ぎ接ぎの対策で、都度都度凌いで行くか・・・ 二択しかないようである。

こんなときに、乱暴なことを言って・・・ 大変に申し訳ないと思うが、
個人的には「知ったことではない。」と思っている。

いま年金で生活している世代は、国や自治体などから子育て支援などを貰ったことがなくても、
それなりに子作りし、働き手を社会に送り出してきたと自負しているが、
いまの現役世代(若者世代)にマイクを向けると、全くもって悪びれることもなく、
「結婚したいと思わない。」なんて、平然と応えるんだから、子どもが増えるわけがないだろう。

さらに、世論調査では・・・ 保険料に上乗せして徴収する、
総理が肝いりの政策でもある、1人当り約500円の少子化支援金制度の財源案にも手厳しく、
反対の声が多いんだから、こんなこと言っちゃ申し訳ないが、自分たちの将来のことなのに、
自分で自分の首を締めてると言っても、言い過ぎじゃないと思うが・・・ 如何なものだろうか?

将来の働き手を確保する少子化対策に反対しながら、
尚且つ年金の納付期間の延長も嫌なら・・・ じゃぁ、どうすれば良いんだ?

政府も政府で、広報活動があまりにも下手すぎる。
ハッキリ言って、少子化支援金の財源と、国民年金の納付期間の延長は、
直接的は、関係ないように見えても、
間接的には、とっても密接な関係にあると思うが・・・ 間違っているだろうか?

この問題は、二つに一つでどちらかを選択するじゃなくて、
二つとも合わせ技でやらなきゃ、
「先々困るのは、いまの生活を謳歌している、あなた方ですよ。」ぐらい言うべきではなかろうか?

なぜなら・・・ 現役世代の若者たちが、年金生活に入るころになると、
我々のような年金生活者の大半は・・・ 鬼籍に入ってることから、
ハッキリ言って、痛くも痒くもないのである。

私は65歳でリタイアして、年金生活に入ってから・・・ 早いもので、もう5年が経っている。
長年務めた会社から、辞めるときには、仕事を世話していただける話もいただいていたが、
ちょうどコロナ禍が始まったばかりで、緊急事態宣言がだされたり、
近くに孫が居るし、女房からのアドバイスもあって、年金だけの収入で生活している。

また、我が家には、軽度ではあるが知的障害のある娘が居るので、
老後の生活については、少なからず不安があったことから、30代の半ばから個人年金を始め、
終の棲家を購入した40代の半ばには、住宅ローンの返済と同時に、
いま話題の財テク(株式投資)も始め、60歳で住宅ローンの返済が終るような計画を立て、
ずっと、ずっと無駄遣いせず、質素倹約を旨とする生活をしてきた。

生意気なことをいうつもりは、全くもってないが・・・ そんなこんなもあって、
けっして裕福ではないものの、いまのところ生活に困るようなことはなく、
僅かばかりの貯蓄に手を付けることもなく、年金オンリーの生活に入ってからも、
昨今の物価高には、けっこう痛めつけられてるが・・・ ほぼ計算通りの生活ができている。

もう一度・・・ 言おう。
政府案に反対するのは自由だが、先々困るのは現役世代の方々であって、
現役の年金生活者の多くは、あの世から高みの見物をしているだけで、
いま貰ってる年金が少ないと愚痴を溢すことはあっても、それ以外に困ることはないのである。

メディアでは、コメンテーターたちが、若者たちは年金がもらえるかどうか不安だと煽るが、
そのためにも、少子化対策が急務だと・・・ なぜ言わないのだろうか?
少子化対策と、年金問題は表裏一体だと思うが・・・ 間違っているのだろうか?

よって、冒頭で述べたとおり、
いまを年金をいただいて生活している者からすれば、言葉が過ぎるのは百も承知だが、
「知ったことではない。」であり、残念だが・・・ 「力になれない。」になってしまうのである。
それが嫌なら、しっかり蓄えておくか、死ぬまで働くしかないだろう。

なに気に思うに・・・ 高齢化は、先人たちが築いてくれた、社会の進化によるお陰だが、
少子化は、子どもが出来ない方や、作れない方もいて、総ての方々がそうではないと思うものの、
先を予見することが出来ない世代の脳が、我が儘になりすぎて劣化し、
なんでもかんでも政治に責任転嫁しているからだと思うが・・・ 如何なものだろうか?

そういう風に育てたのも・・・ 元を正せば、私たちの世代だから、
年金生活者の世代にも責任がないわけでもないが、そんなことを思ったりしている。

少子化対策の保険料への上乗せにしろ、国民年金の納付期間延長にしろ、
出費が嫌なことは、あったり前のど真ん中だが、
じゃぁ「税金を上げろ。」って、いうことなんだろうか?

無駄な出費を無くせば良いというのは、いかにも正論だが、
フロー(継続性のある予算)なら良いが、ストック(埋蔵金)だったら一過性で使ったら残らない。
フローだって議員定数を減らせば、選挙区が広くなり金がかかるし、
少数政党は淘汰され・・・ 国民と議員との距離は、益々遠くなるだろう。

国民は少子化対策に金がかかるのは認めているので、
真面目に議論すれば良いと、野党やメディアに出てくるコメンテーターたちは云うものの、
対案を出すとしても、税金を上げろとは云えないし、
議員定数を減らせと云えば、自分の首を締めることにもつながりかねず・・・ その声は小さい。

じゃぁ、どうすれば良いんだと言うことになるが、
責めてる側の野党やコメンテーターから、具体的な対案が出てこないんだから、
これこそが、この国の政治における、最大の不幸だと言わざる得ない。

こんなこと言っちゃ、大変に申し訳ないと思うが・・・ いま年金を貰ってる世代は、
どんなに苦しくても、お上の助けをいただいたこともなく、子どもを作り、社会へ輩出してきたし、
少ない年金ながらも、少子化対策(保険料の上乗せ)にも、
社会を構成する一員として協力し・・・ 貢献するつもりでいる。

政治を監視し、注文を付けるのは当然のことだと思うし、我慢しろなんて言うつもりはない。
だが、その注文がいま・・・ 「自分第一主義」という名の、イチャモンになってないだろうか?
あくまでも、個人的な思いに他ならないが、
社会を構成する一員としての思考が、欠けているように思えてならない。

この国では「自国第一主義」を掲げている、
有力なアメリカの大統領候補について、批判するコメントを述べる人が多いが、
ただ、思考回路にフォーカスすれば、
この国に暮らす「自分第一主義」の者たちの頭のなかも・・・ 似たり寄ったりと言って良いだろう。

現在で年金をいただいて生活しているので、この件については深入りしたくなかったが、
気分を悪くされる方々がいらっしゃったら、大変申し訳ないが、
あくまでも個人的な思いであって、他意はないので、ご容赦願えればありがたい。
また、コメントを頂戴しても、議論するつもりはないので、ご理解いただければありがたい。


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6 コメント

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Unknown (keiko(けいこ))
2024-04-23 06:04:37
おはようございます。
スッキリしました。
夫とは政治的な話をよくします。が、上手く書くことができず 旅ブログで誤魔化していて、、いつも為になります。
ありがとうございました😊
Unknown (多摩爺)
2024-04-23 06:40:51
けいこさん、おはようございます。

ちょっと乱暴な文面になってしまい、申し訳ないと思っていますが、
少子化に原因があるのに、将来年金がもらえなくなるかも・・・ なんて言って、
論点をはぐらかす、トンチンカンなコメンテーターには、退場してもらわなければならないと思っています。
Unknown (なおとも)
2024-04-23 18:57:35
こんばんは!

本当に同感する事ばかりです。自分ではうまく書けませんので、そうだそうだと思いながら拝読しました。何とか考えて欲しいものです。若干諦め気味なのですが。 なおとも
こんにちわ (力丸ママ)
2024-04-23 20:05:30
よくぞ言ってくれました。
ホントコメンテーターも好き勝手に言いますね。
先江を見通せない人たちが多すぎます。
ご意見大賛成です
Unknown (多摩爺)
2024-04-23 20:37:58
なおともさん、こんばんは

こういう話題って、言いたいことがあって、ストレスになってるのに、文章にしづらいくて困ってしまいます。
書いていて、核心部分からオチに持っていかなきゃならないのに、
途中から総花的に分散してしまい、想定外に長文になってしまい反省しています。
結果的にはイマイチの文章になってしまいましたが、
次の機会があれば・・・ もう少し真面な文章が書けるようにしたいと思っています。
Unknown (多摩爺)
2024-04-23 20:41:35
力丸ママさん、こんばんは

書き終わってアップしてからは、乱暴なことを書いてしまったとドキドキしてましたが、
想定外に共感していただける方が多くて、いまは安堵しています。
でも・・・ もう少し短く纏めなきゃダメですね。
次の機会があれば、頑張ろうと思います。

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