ふら~っとさすらいますか~?

興味ある事をこの目で見て、確かめて、感動するためにさすらう事を最上の楽しみとしているさすらう女です~

2011-04-06 11:27:07 | 日常のさすらう女

 

花の色は うつりにけりな いたづらに


   わが身世にふる ながめせしまに

 

小野小町の歌です

 

 

直訳すれば…

 

 桜の花の色は、むなしく衰え色あせてしまいました、

春の長雨が降っている間に。

ちょうど私の美貌が衰えてしまったのと同じように

恋や世間のもろもろのことに思い悩んでいるうちに。

 

有名な歌です。

「花」とだけ書かれている場合

古典ではそれは「桜」をさします。

 

桜の花は今日も満開、

青空との対比がとても美しくて、

思わず車を停めてしまうほどです

 

 

この歌が現代まで強く残っているのは…

おそらく日本人にしか分からないとされる

「滅びの美学」、無常観を詠んでいるから…

 

小野小町といえば美貌だけが取りざたされますが…

「若かった頃に遣り残したことへの悔い」という

誰もが持っているであろう

ほろ苦い想いを感じ取るから

受け入れられるんじゃないかな…っと

 

少なくともさすらう女は桜を見ると

この歌を思い出してしまいます。

 

ぱっと咲いて、ぱっと散る潔さが

人の心を離さない

 

それが桜の凄さなんでしょうね~