寄生虫にとって人間は家畜である。 ザウルス
寄生者が宿主の体内にいるとはかぎらない。
寄生者が常に宿主に接しているとはかぎらない。
寄生者が宿主より小さいとはかぎらない。
宿主が寄生者より複雑であるとはかぎらない。
宿主が寄生者よりも長生きであるとはかぎらない。
寄生者の本質は、宿主を自らの生存のために利用することである。
この意味では羊飼いは羊に“寄生”している。
人類が一部の草食動物を“家畜化”するよりもはるか以前から、アリはアブラムシなどの他の虫を“家畜化”していた。アリ集団はアブラムシ集団に“寄生”している。
自らの生存のために他の動物種を利用するのが“家畜化”である。この“一方的搾取”の関係において、搾取者の家畜に対する依存が全面的になってしまった極端な例が、いわゆる“体内寄生虫”である。