ザウルスの法則

真実は、受け容れられる者にはすがすがしい。
しかし、受け容れられない者には不快である。
ザウルスの法則

“パリ同時テロ” TVカメラが警察よりも先に現場に来れた理由

2015-11-29 01:52:56 | いわゆる “テロ事件”

今回のいわゆる “パリ同時テロ”においては、実に“奇妙な偶然”があちこちで起きている。

中でもテレビ局の “活躍ぶり” というか 勇み足をめぐっては、フランス内務省が憂慮を表明するほどの出来事があった。

 

救命士たちを取材中に “テロ事件発生” の第一報が!

当日、パリ市内のChaligny消防署には夜にもかかわらずテレビ局の取材クルーが来ていた。そして、そのTVカメラが救命士たちを撮影していると、“ちょうど” 事件の第一報が入るのである。まるで映画のような展開で、何も疑わない視聴者を引き込んでいく。

 

 

 

 

 

 

ちなみにフランスでは消防車がそのまま救急車であり、消防士は救命士でもある。このテレビ局はフランスで3番目に大きいM6TV であり、この消防署には事件の数日前から毎日取材に来ていたという “口実用のバックグラウンド作り” も怠っていない。

 

壁の地図をみんなで見ながら、「なんだ、うちらの管轄じゃないか!」と言って、次々に繰り出していく。こんなミエミエの安っぽい芝居をフランス人はそのまま鵜呑みにしているのだ。 

 

 

 

 

 

 

  

TVカメラはそのまま救急車に乗せてもらって事件現場に急行するが、興奮気味に叫ぶ救命士の横顔をずっと撮っている。この頼もしいヒーローが主役と決まっているのである。

 

 

 

 

 

 

 急行した現場は19人が犠牲になったとされているレストラン La Belle Équipe である。警察が来て立ち入り規制をする前に到着して、現場の混乱ぶりと救命士の活躍ぶりをつぶさに撮影してゆく。現場では横たわって呻くひとたちが映され、泣き叫ぶ人の声や助けを呼ぶ声が聞こえてくる。テロリストの“非人間性”を罵る声も聞こえる。はっきり言って、負傷者も助ける人間もみなヘタな役者ばかりである。役者の身元が割れないようにすべて入念にボカシを入れている。この映像は2日後の日曜日の夜に放映され、高視聴率を獲得している。

 

https://www.youtube.com/watch?v=APZ0tL1Lq4Q

 一つの消防署を取材している最中にそのすぐ近所で前代未聞の “パリ同時テロ” が降ってきたように起きたのであるから、テレビ局にしてみれば、実に「ラッキー!」となるだろう。この一つの偶然だけでも確率的にはたいへんなものであろう。そしてこの事例だけだったら、たしかに “偶然”で終わっていたかもしれない。

 

 

 なんと別のもう1つのTV局が同じように別の現場へ!

実は同じ11月13日の夜のほぼ同じ時間帯に、なんとパリ市内の別の消防署を別のテレビ局のクルーが同じように取材中だったというのだ。こちらは フランス最大のテレビ局、TF1  で、パリ市内のLandon 消防署の消防士についてのドキュメンタリー取材をしていたのだそうだ。なるほど、そうですかあ。

 

 

 

 

 

 

 

赤い丸がいわゆる “テロ事件”の現場であり、

十字の付いた2つの紺色の丸が、TV局が “折しも” “取材中” というか “待機中” だった消防署の場所である。

 

 

 こちらの取材クルーも救急車に飛び乗って“千載一遇”の特ダネをものにしていたのである。なぜかこちらでも現場に急行する消防車の中でTVカメラは使命感に燃える若い救命士の横顔を撮るのに余念がない“同工異曲の演出” を事件2日後の日曜日の昼と夜の両方で見たフランス国民も多くいたことだろう。そして“何か乗せられているような印象” を持ったまともな頭脳の人間も多少はいたはずである。

フランスのテレビは、まさにフランス国民をTVカメラと一緒にまんまと “乗せていた” のである。

 

消防車に乗って現場に駆け付ける若い救命士たち。

 

 

 

 

 

 

こちらが駆けつけたのは上のとは別の現場、 バー Le Carillon だったので、その夜2つのテレビ局は同じ現場でライバルとぶつかることはなく、割り当てられたそれぞれの事件現場でほぼ独占的に撮影取材していたのである。TF1テレビは2日後の日曜日の昼にその映像を放映している。

つまり、フランスの2つの大きなテレビ局が、“運よく” 今回の “パリ同時テロ事件” 直後の “惨状” リアルタイムで収めた映像 を国民に見せつけることによって、“電波染脳” の使命を “見事に” 果たしたわけである。 

テロでも大事故でも、ふつうは犠牲者や負傷者は救急車がすぐに搬送してしまうので、あとからやってくるTV取材班の映像はどうしても迫力に欠けるのだが、今回はリアルタイムの迫真の映像が得られて大成功だったのである。 

何しろ警察の黄色いテープが現場に張られる前に到着できたのである。

実は、わたしは警察は、TVカメラに好き放題に撮らせるために現場への到着をわざと遅らせるように事前に指示されていたと考えている。

考えてもみたまえ、2つの “テロ事件現場” にどうして救急車がどちらも警察よりも先に着いて、しかもわざわざTVカメラクルーを運んでくるのだ?

“パリの警察署を取材中に事件が!” というわけには、さすがにいかなかったのである。警察は一般人の立ち入り規制をしないわけにはいかない立場である。

テレビ局のこの “快挙” はなんと同時に2つの局によって別々の現場でなされたのである。いっぽう、声をかけてもらってなかった他局の関係者には面白くなかっただろう。

 

http://www.youtube.com/watch?v=ybMyEHu3TjM

 

 あの “9.11” でもすでに前例が!

さて旧い話で恐縮だが、9.11同時多発事件の際に、飛行機が世界貿易センタービルに突入する瞬間とされる映像を “見事に” カメラに収めたTVクルーがいたことは広く知られている。彼らは当日 “たまたま” ニューヨーク消防署の消防士の生活を撮影取材に来ていたそうだ。ふむふむ。

 

このTVクルーのNaudet 兄弟が貿易センタービルのそばの路上でカメラを回していたところ、“偶然にも” 不審な飛行機が飛んできたというわけである。

そして、爆破の瞬間のみならず、その後の消防士たちの英雄的な活躍ぶりも撮りたい放題で映像に収めていたのである。

 

“消防署のTV取材” はどうやら “大災害の前兆” と言えそうである。

 

 

 

 

 

  

https://www.youtube.com/watch?v=miA8Td4oNcY

https://www.youtube.com/watch?v=XvUIQZ7t7Ak

 

 毎日、物事、世の中の“表面”だけを見て生きている人間はここまで読んできても、「それもただの偶然だろ!」 と言い捨てることであろう。

そういうひとのために上述のフランスの2つのTV取材班が、事件の直前にパリ市内の別々の消防署にいる確率を計算してみよう。

 

 

● 赤の水平線部分が11月13日のいわゆる“パリ同時テロ” の一連の現場とされる範囲である。

● パリ市内には消防署が全部で24ある。地図中の赤い点がその分布である。

● そのうち5つが今回のいわゆる“同時テロ事件”に特に近い位置にあり、地図では紺色の線で囲んでいる。

● そして、言うまでもなく、紺色の十字が、2つの別々のTVクルーがいた消防署である。

● いわゆる“テロ事件”が起きたまさにその同じ日に、まったくの偶然によって1つのTV取材班がパリ市内の無作為に選んだいずれかの消防署で貼り付き取材をしていた場合、それが紺色の囲みの中の一つになる確率は、P1 = 5/24 = 0.208 = 20% ということになる

● さて次に、2つめのTV取材班が、いわゆる“テロ事件”が起きたまさにその同じ日に、まったくの偶然によってパリ市内のいずれかの消防署を無作為に選んで貼り付き取材をしていた場合を考えて頂きたい。

● 1つめのTV取材班とこの2つめのTV取材班のどちらもが事件現場に最も近い消防署が分布する紺色の囲みの中に存在する確率は、P1 x P2  つまり、0.208  x  0.208  =  0.04  =  4 % ということになる。

● 純粋にまったくの偶然だけで、2つのTV取材班が事件現場に最寄りの消防署で貼り付き取材をしている確率は 4 %  である。

● ということは、裏を返せば、まったくの偶然ではなく、何らかの原因による結果である確率は 96 % である、ということになる。

 

実はこの数字は非常に控えめである。というのは “同じ日” であっても実際は撮影時間の正味は、夜9:00 - 11:00 だったわけで、この時間帯がずれていたら撮影取材は成立しなかったのである。ということは、11月13日の24時間中、 2 時間刻みで考えて、12分の1の時間帯” まで一致していたという偶然になる。

そうすると、実態に即した計算としては以下のようになろう。

5/24  x  5/24  x  1/12 、 つまり、0.208  x  0.208  x  0.083  0.00359

つまり、 まったくの偶然によって2つのTV取材班がそれぞれの取材対象であった消防署からそれぞれ急きょ現場まで便乗して撮影に成功する確率は 0.359 % となる。もはや 1% 以下である。

一方、まったくの偶然ではなく、何らかの原因による結果である確率は 99.64 % となる。

 これらの数字を参考に、皆さんにはぜひ冷静かつ客観的な判断をお願いしたい。

  

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2 コメント

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メディアに登場する犠牲者 (読者そのいち)
2015-12-02 08:50:09
はじめまして。
検証記事、大変興味深く拝見しております。
政財界などが用意する台本、役者、演出が存在する、という大前提があるとすれば、今回、一連の事件による犠牲者(と呼ばれる人たち、と言えばいいのでしょうか)もまた、すべて「つくられた人たち」なのでしょうか?

随分大きく報道されましたが、夫と幼い子供を残して亡くなった女性もまた、大衆感情を煽るための役者なのでしょうか。

となると、彼ら3名の家族は本来家族ではなかったり、あるいは来たるべき日のために家族を演じ、現実性を持たせるために子供を出産したと推測されますか?

また、残された夫と子供は数年のうちに何処かへ引っ越したりして、消息がつかめなくなるのでしょうか?

もしくは、彼らは「本物の犠牲者」なのでしょうか(つまり、実際に被害はあったのだ、と現実のものとするため、無作為で選ばれてしまった想定内・必要最小限の善意の犠牲者)?
↑ いわゆる“犠牲者” (ザウルス)
2015-12-02 14:14:08
ひとの生死は大きな問題ですが、こうした被害演出作戦においては二次的な意味しか持ちません。
今回の最初の記事でも説明しましたが、被害演出には2つあります。実際の流血の被害演出とステージブラッドを使った被害演出です。どちらであっても、その被害は “演出” されたものであり、すでにそこには “ウソ” が存在します。
ステージブラッドを使う場合は、さらにもう一つ “ウソ” が追加されているというだけの違いです。
実際に死んでいる人がいるんだから、本当にテロ攻撃があったんだと主張する人は、こうした重層的なウソを見抜くことができないナイーブなひとたちです。

“古典的な被害演出作戦”では、実際に敵の軍服を着せた工作員に自国の市民を殺害させて、敵のせいにするのです。こうした秘密工作は開戦の口実を得る目的で歴史上幾度も繰り返されています。

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