黒田総裁も認めていることであり
多くの人が感じていることであることに変わりはありません
なぜ金融緩和がうまくいかないのでしょうか
現在財政赤字が進行中
輸入も増えていますが
金融政策の中心である
金融緩和も
インフレーションターゲットもうまくいっていません
IS-LM
このモデルの枠組みの中でうまくいかない理由を指摘します
オプションを例にとるとわかりやすくなります
1 株価が値下がりして
コールオプションが下落したとします
2 銀行はコールを買い取り
またプットオプションは自ら
獲得した利子率を プットオプションに回します
3 業績が回復したら
コールオプションを売ります
これによって証券市場が回復し
銀行が貢献したとしても
このような理想的な行動本当に銀行が取るのでしょうか
現実から見ればあまり期待できない行動なのです
この銀行の行動の共通している特徴は
モデルの中の理想的な
銀行の利子率を第三者のために譲渡してると言う
理想的な振る舞いが絶対条件です
IS-LM
このモデルの中でも利子率はダイナミックに動きます
銀行が理想的な行動をとるということが前提条件です
結局経済モデルが成立しないのは
日本銀行に逆らっている銀行の振る舞いが理想的だとは誰も考えません
金融緩和がうまくいかないのははっきりしています
1 モデルの前提条件になっている銀行が理想的に行動するということに依存することができない
2 銀行の利子率 が第三者に譲渡される構造がなければ
金融緩和は絵に描いた餅です
3 インフレーションターゲットが出てくるのは
結局銀行に期待できないからそうなるわけでしょ
結局銀行に対する何らかの制裁が必要なんです
住宅ローン規制法案は言ってみれば
金融緩和に従わない銀行に対する制裁と考えて頂いて構わないと思います
理想的な経済モデルに依存していたのでは
もはや問題は解決しません
国債の譲渡がうまく行われないのも
国債の二面性を見ればわかります
国債は税金であると同時に
投資関数との間に正の相関を持っています
そしてどちらも国民が嫌うものであることは言うまでもありません
それは残念なことですが
人や企業のために投資をすることを人々は嫌います