本当なら前の記事に続けて「響け!ユーフォニアム」のお薦めのイラストを紹介しようと思っていた。
しかし、仕事休み中に読んだ新聞の記事で怒りがこみ上げてきたので、
この記事を紹介させていただきます。
東京新聞 2020年6月16日付記事
「困窮者の生活保護申請と貸し付け、福祉事務所が『追い返し』 コロナ禍で申請増」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/35744
新型コロナウイルスの影響で生活保護申請が増加する中、
自治体が窓口で申請を拒む「水際作戦」が生活保護だけでなく、
各社会福祉協議会(社協)の 生活困窮者向けの現金貸付制度などでも行われていることが分かった。
生活支援のため、困窮者の申請に同行してきた
一般社団法人「つくろい東京ファンド」(東京都中野区)の小林美穂子さん(51)は
「行政に粗雑に扱われている」 と憤りを隠さない。
(文章執筆:中村真暁氏)
インターネットカフェの休業で居場所を失った男性(58)に付き添い、5月下旬に都心の区の福祉事務所を訪れたときだ。
「このままだと、彼は餓死しますよ」。
小林さんが声を強めると、近くにいた職員がニヤついたように見えた。
所持金は200円ほど。
保護申請と同時に、保護決定までの間、
各社協が実施する困窮者向けの現金貸付制度を利用したいと訴えたが、断られた。
代わりに渡されたのは災害備蓄のサンマときんぴらの缶詰とレトルトがゆ、水、ホテルとの往復切符だ。
埼玉県などの社会福祉施設へ行くようにも促された。
男性は集団生活が苦手で以前にも同様の施設を出た経験があり、
休業要請で都が提供するホテルの利用を求めたが、難色を示された。
こうした対応について事務所職員は
「所持金も住まいも無い人には、食事を提供する施設を案内している。
貸し付けるかどうかは個々の状況による。
食品の支給はした。
『仮払い』と言われたので、そんな制度はないと答えた」と説明する。
小林さんは
「仮払いとも言ったが、他区と同様に社協から貸し付けてほしいという言い方もした。
職員自身も貸し付けという言葉を使っていたし、
了解を得て録音した音声もある。
そもそも名称が違うから分からないという理屈は通らない」 と断じる。
男性は
「職員はやる気なく応じていて、申請をあきらめさせたいみたいだった。
一人での申請は難しいと思う」 と振り返る。
小林さんらの働き掛けで後日、貸し付けが認められ、
保護利用も決定した。
現在はアパートを探している。
感染拡大を受けて、厚生労働省は
各自治体に「居宅か施設入所が適当かを判断するための十分なアセスメント」や、
申請後も食事などに事欠かないよう「貸付制度などの積極的な活用」 などを通知している。
しかし、同法人が同行した保護や貸し付けの申請現場では
他自治体でも水際作戦が目立つ。
職員が「他へ行って」と千円を渡そうとしたり、
「あなたの実家の方が定額給付金が早く出る」と言われたり。
家庭内暴力を振るう家族と和解するよう言われ屋外で寝泊まりした女性もいた。
別の支援団体でも、神奈川県や千葉県で保護の申請を窓口で拒まれる事例が増えているという。
稲葉剛代表理事(50)は
「もともとオーバーワークの福祉事務所は感染防止対策で窓口対応の職員が減少している。
殺到する困窮者を追い返す方向になっている。
水際作戦はもっての外。 本来は困窮者の助けになるような制度利用を促すべきだ」
と強調した。
-------------------------------------------------------------------------------------------------
なんて行政の対応だ。
この昨今、新型コロナウィルスで、あまりにも多くの失業者・困窮者が続出している。
誰だって生活保護なんて受け取りたくはない。
しかし、次の仕事がなかなか見つからないケースも多い。
社会福祉協議会や児童福祉相談所の人間たちよ、
あなた方は何故その仕事を選んだのか。
困窮者を追い返すばかりの対応だったら、
「生活に困った人たちを助けたい」と願っている純粋な人材は
他にいくらでもいるので、交代してもらいたい。
目障りだ。
俺は忘れない
わが札幌で、貧しさで困窮して餓死してしまった姉妹を。
俺は忘れない、
沖縄から親と千葉県に引っ越して
父親の度重なる暴行で死んでしまった女の子を。
今の社協も児童相談所も、
絶対にその悲劇を繰り返すだろう、何度でも。
しかし、仕事休み中に読んだ新聞の記事で怒りがこみ上げてきたので、
この記事を紹介させていただきます。
東京新聞 2020年6月16日付記事
「困窮者の生活保護申請と貸し付け、福祉事務所が『追い返し』 コロナ禍で申請増」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/35744
新型コロナウイルスの影響で生活保護申請が増加する中、
自治体が窓口で申請を拒む「水際作戦」が生活保護だけでなく、
各社会福祉協議会(社協)の 生活困窮者向けの現金貸付制度などでも行われていることが分かった。
生活支援のため、困窮者の申請に同行してきた
一般社団法人「つくろい東京ファンド」(東京都中野区)の小林美穂子さん(51)は
「行政に粗雑に扱われている」 と憤りを隠さない。
(文章執筆:中村真暁氏)
インターネットカフェの休業で居場所を失った男性(58)に付き添い、5月下旬に都心の区の福祉事務所を訪れたときだ。
「このままだと、彼は餓死しますよ」。
小林さんが声を強めると、近くにいた職員がニヤついたように見えた。
所持金は200円ほど。
保護申請と同時に、保護決定までの間、
各社協が実施する困窮者向けの現金貸付制度を利用したいと訴えたが、断られた。
代わりに渡されたのは災害備蓄のサンマときんぴらの缶詰とレトルトがゆ、水、ホテルとの往復切符だ。
埼玉県などの社会福祉施設へ行くようにも促された。
男性は集団生活が苦手で以前にも同様の施設を出た経験があり、
休業要請で都が提供するホテルの利用を求めたが、難色を示された。
こうした対応について事務所職員は
「所持金も住まいも無い人には、食事を提供する施設を案内している。
貸し付けるかどうかは個々の状況による。
食品の支給はした。
『仮払い』と言われたので、そんな制度はないと答えた」と説明する。
小林さんは
「仮払いとも言ったが、他区と同様に社協から貸し付けてほしいという言い方もした。
職員自身も貸し付けという言葉を使っていたし、
了解を得て録音した音声もある。
そもそも名称が違うから分からないという理屈は通らない」 と断じる。
男性は
「職員はやる気なく応じていて、申請をあきらめさせたいみたいだった。
一人での申請は難しいと思う」 と振り返る。
小林さんらの働き掛けで後日、貸し付けが認められ、
保護利用も決定した。
現在はアパートを探している。
感染拡大を受けて、厚生労働省は
各自治体に「居宅か施設入所が適当かを判断するための十分なアセスメント」や、
申請後も食事などに事欠かないよう「貸付制度などの積極的な活用」 などを通知している。
しかし、同法人が同行した保護や貸し付けの申請現場では
他自治体でも水際作戦が目立つ。
職員が「他へ行って」と千円を渡そうとしたり、
「あなたの実家の方が定額給付金が早く出る」と言われたり。
家庭内暴力を振るう家族と和解するよう言われ屋外で寝泊まりした女性もいた。
別の支援団体でも、神奈川県や千葉県で保護の申請を窓口で拒まれる事例が増えているという。
稲葉剛代表理事(50)は
「もともとオーバーワークの福祉事務所は感染防止対策で窓口対応の職員が減少している。
殺到する困窮者を追い返す方向になっている。
水際作戦はもっての外。 本来は困窮者の助けになるような制度利用を促すべきだ」
と強調した。
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なんて行政の対応だ。
この昨今、新型コロナウィルスで、あまりにも多くの失業者・困窮者が続出している。
誰だって生活保護なんて受け取りたくはない。
しかし、次の仕事がなかなか見つからないケースも多い。
社会福祉協議会や児童福祉相談所の人間たちよ、
あなた方は何故その仕事を選んだのか。
困窮者を追い返すばかりの対応だったら、
「生活に困った人たちを助けたい」と願っている純粋な人材は
他にいくらでもいるので、交代してもらいたい。
目障りだ。
俺は忘れない
わが札幌で、貧しさで困窮して餓死してしまった姉妹を。
俺は忘れない、
沖縄から親と千葉県に引っ越して
父親の度重なる暴行で死んでしまった女の子を。
今の社協も児童相談所も、
絶対にその悲劇を繰り返すだろう、何度でも。