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shining's ブログ 「音楽と旅と珈琲と」

音楽大好き男の徒然なる日記

惜別・高倉健さん(2)~「駅・STATION」

2014-11-30 | 日記
ニッポン放送「薬師丸ひろ子・ハートデリバリー」を聴きながら、このブログを打っています。
薬師丸さんも健さんを慕っていただけに、悲しかっただろうな……



自分が映画館で観た映画で、特に思い出深いものは先の「海峡」と並んでこの「駅・STATION」(1981)で、その2本立てを高田馬場の名画座映画館で観た。
ウィキペディア解説は↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A7%85_STATION

健さん主演の映画で忘れられない風景が「冬」と「北海道」で、両作品ともピッタリはまる作品だ。
銭函(小樽市)で別れた妻・直子(いしだあゆみ)の敬礼のポーズと、
倍賞千恵子が扮する桐子と聴く八代亜紀の「舟歌」が忘れられない。
しみじみとしてしまう。

健さん扮する主人公・三上英次が刑事だからやむを得ないのかもしれないが、とにかく殺人シーンもある。
英次の上司・相馬(大滝秀治)が射殺されたり、札幌市内の銀行で強盗事件が発生しては人質が殺されるシーンもある。 
現在だったら正当防衛とはいえ射殺することは許されず、あくまで犯人は生かした状態で逮捕しなければいけないだろう。
あくまでフィクションです。念のため。

あと悲しかったのは、ラストシーンで英次が増毛を去る留萌線上りの最終列車に、独り身となったすず子(烏丸せつこ)も
「札幌に出て働く」と駅員に言って増毛を離れるところだ。
恐らく彼女は「ススキノの女」になってしまうのだろうと思うと、悲しかった……
人は違えど、この光景は今もあるのかもしれない……
倉本聰のシナリオはフィクションとはいえ、こういうリアルな点もしっかり描かれているんだよね。
(ただ純も蛍もそうだったように、彼の登場人物って転落するケースが多いなぁ)

それにしても、この光景はまだ北海道全体が元気だった頃の風景ならでは、といってもいいかもしれない。
このあと国鉄改革のため道内のローカル線はことごとく廃止に追い込まれ、札幌圏を除く道内全体の活力さえ奪っていった。
また、増毛と雄冬を結ぶフェリーも札幌と留萌を結ぶ国道231号線の通年供用により廃止された。

数少ないけど笑える場面も忘れられない。
雄冬での同窓会に出席して、同級生と校舎の壁に立ちションする悪ガキ的な場面とか、
ローカル線の車内で、健さん扮する英次がウトウトして、となりの男性にもたれかかるのだが、それが武田鉄矢だったのだ。
時間がたつと鉄矢も一緒に寝込んでいるのにまた爆笑してしまった。



P.S.:
ぜんぜん関係ない臨時ニュースです。
葛西紀明さん、フィンランド・ルカでのノルディックスキー「ジャンプ男子・個人第3戦」での優勝、おめでとうございます。

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