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コロ探偵は昨夜の事を思い出してい
た
気になっていたのは
犬の声が確かに聞こえていたこと
何かを感じ取ったコロ探偵、
長老の猫さんに急ぐ用件を告げ
その場を後にした
仕事が一番のコロ探偵
気がついたら、もう集会所の外
近くには1(ワン)2(ニャン)マーケットがある
その裏にはお店で使った段ボールの山
生ゴミが入った大きなポリバケツが
三つ置いてある
「クン クン クン」
コロ探偵自身
もう年老いてはきたけど
鼻だけは誰にもまだまだ負けはしない
その時近くで大きな音がした
「バタン ガタン」
直感で
コロ探偵は走った、走った
いつものコロ、いや、
コロ探偵とは思えないぐらいの速さで
「アッ!」
前方に何かが走っていく
続く