高橋のブログ

不定期に..

ヨッフム・ミュンヘンフィルのブルックナー交響曲第9番(CD)を聴く

2011-10-29 09:01:59 | 日記


ブルックナー交響曲第9番、私にとって異演盤を最も所有している曲です。

上記盤は、もう数年前に発売されたCDですが、ようやく今夜、しっかりと聴きました。
ヨッフムの同曲演奏のCDを私はベルリンフィル盤、ドレスデン盤の2つも持っています。

ベルリンフィル盤は同曲のシューリヒト・ウィーンフィル盤、ジュリーニ・ウィーンフィル盤、
ヴァント・ベルリンフィル盤、カラヤン・ベルリンフィル盤(1966年盤)と
共に、私にとって同曲の5大最高演奏の一つになっています。


ドレスデン盤は音響が豊かすぎて、また緊張さも今ひとつ。

今回のミュンヘンフィル盤は、1983年の演奏。最晩年の演奏です。宇野大先生、
大絶賛の演奏(^^;。)


会場の空気も伝わってくるような臨場感。「原始霧」が晴れて、Hnが堂々と吠えるあたりから、
まさにブルックナー指揮者ならでは!と思いました。広大な宇宙空間に連れて行ってくれるような
壮大な演奏!

しかし、Tpがいただけません。下手な奏者ではないのです。天下のミュンヘンフィルですから。

やたら強奏なのです。しかし、ムラヴィンスキー盤のような音色ではありません。
音が割れてもいません。

マイクがTpの近くにあって、録音設定でも特に変更はしなかったのではないか?
と思わせるような感じなのです。

ヨッフムは特に確認しないでOKとしたのか?

解説書にはヨッフムはいつも、Tpを強く吹かせる・・云々と書いていますが、
他のブルックナー録音を聴いても、特にTpが刺激的!と思うような演奏には出会っていません。
何を根拠に??また実際に、一般的な録音であれば、Tp奏者は相当な音量の持ち主なはずです。


Tpが鳴っていないところは、実に奥深い響きで曲が進行していきます。弦の艶もいいです、

個人的には残念な演奏録音でした。

ヨッフムのブルックナーは2回、日本公演で接することが出来ました。
バンベルク交響楽団との第8番、コンセルトヘボウとの第7番。今でも良き思い出です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 久々の福祉村走、武道家に会... | トップ | 機内での携帯電話 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。