【妨害電波】

ウクライナ向けにBBC、DW、ORF、そしてR.Japan等が中波・短波にて放送を開始しているが、不定期ながらその電波をチェックすると、ジャミング（妨害電波）が出ていない。
ソ連時代、各周波数帯を君臨したモスクワ放送局のあの威力はロシアには無い。

例えば当時対立していたアルバニアのRadio.Tiranaはロシア語放送だけ、ソ連からの妨害電波を受けた。放送開始直前の音楽はまだ妨害されない。
定時になって、アナウンサーが「ガバリット　チラーナ」と言うや否や強力な妨害電波を流し、聴取は困難になった。
ソ連側が毎日、自国に不利な情報を流す放送局をチェックし、しかもロシア語だ！とわかるや、スタッフが妨害電波の発信スイッチを押す！そんな情景を目に浮かべたものだ。
妨害電波も様々でパルス音の連発あるいは単にガー！！という雑音、いろいろあった。

P.S
日本の特定失踪者問題調査会が、北朝鮮拉致被害者向けに日本語放送を毎晩行っているが、北朝鮮が妨害電波を出している。日本側は周波数変更、出力増強で対抗するが、
北朝鮮側もすぐに反応して妨害をする。これがもう10数年続いている。何らかの事情で妨害電波が出ない日がある。
その時は北朝鮮でも聴けるはずだ。短波受信機を所有するのは北朝鮮では禁止されているようだが、誰かは聴いているかもしれない。
そういう思いで番組を作り、放送が続いている。