高橋のブログ

不定期に..

【ワグネリアン症候群】

2015-01-10 18:43:28 | 日記
無法斎さんが昔、私達が作っていた同人誌に寄稿してくれたものです。

機会あれば、その稿をご興味ある方にお見せしようと思いますが、少し触りだけ。

「ワグネリアン症候群」
ドイツの作曲家.ワーグナー及び彼の音楽に対する常軌を逸脱した耽溺とそれに伴う異常行動を特徴とする特異な症候群。
四季を通じて発症を見るが、日本では年末に新規発症のピークが認められる。また、アルコールへの嗜好との間に強い正の相関がある。


「初期症状」
・寝ても覚めてもワーグナー
・部屋の照明を消してワーグナー
・聴いていると目がうつろ、あるいは突然笑い出す、泣きはじめる
・聴いている時に、声をかけると激しく怒り出す。


「主な特異的徴候」
・ジークフリート徴候:いつも背後を気にする

・大蛇の血徴候:鳥と会話しようとする

・ノートゥンク徴候:大木を見ると何か刺さっていないか確認する

・隠れ頭巾徴候:風呂敷を被ってイタズラをする

・白鳥の騎士徴候:幼児用便器を愛用する

・ワルキューレ奇行徴候:ホヨホヨと奇声をあげながら暴走行為を繰り返す


「小島もしくは児島」という女性に異常なる執着を見せる男性の報告もある。


「治療」
ワーグナー以外への音楽に対する興味を喚起させる。特にモーツァルトが効果的。以前はR・シュトラウスも使われたが、その後の研究で、
ワグネリアン症候群よりも遙かに悪性の「シュトラウシアン症候群」を誘発する危険性があることが判明、今は用いられていない。


【予防】
ワーグナーの歌劇、楽劇を鑑賞する際は、幕間に十分な休息を置くこと。出来ればモーツァルトを流し、蓄積した陶酔感を除去しておくことが
望ましい。

NHKBSはこの事態を重視し、ブーレーズの「ニーベルングの指環」を放映した際、幕間にモーツァルトを流した。
この対策により、ワグネリアン症候群の発症を抑えることが出来た。
しかし、数年後、この対策を忘れ、レヴァインによる「指環」を放映した際は、幕間に「ジークフリート牧歌」を流し、本症患者が増加した。


【診断基準】(ワルハラシンポジウム案))

大症状
・ワーグナーの歌劇・楽劇、全曲を8つ以上聴いている
・登場人物を50人以上挙げられる
・バイロイト詣でをしている
・ワルキューレの名前を全て言える
・ワーグナーを毎日聴かないと、世界が没落するような気がして不安

小症状
・ワーグナーの歌劇・楽劇のチケットを買おうと徹夜で並んだことがある。
・ワーグナーの胸像を持っている
・イタリアオペラを軽蔑している
・自宅の階段で、演奏できるようになっている
・「指環」の登場人物の系図を書ける
・ラインの乙女の名前を全て言える
・ワーグナー関係の団体に属している

ワグネリアン症候群
日常における異常行動+大症状2つ
日常における異常行動+大症状1つ+小症状1つ
日常における異常行動+小症状5つ

ワグネリアン症候群の疑い
大症状3つ、大症状2つ+小症状2つ、大症状1つ+小症状5つ
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