なかばフテくされて
「まあ良い勉強になったよ」
すると及川ではなく順子が
「本気でやった?」
「やったよ」
「何かいつもと違う。本気出して負けんのが怖いんじゃないの?」
ひどい、 というか すごい事を言う。
「タイム測った時と全然違うんだよ~」
思い出した。 あの時は女に負けられるか、と必死だった。
ボクシングにビビっていて体裁整えていただけか。
自分で自分をごまかしていた。
順子は気がついていてカチンと来たのだ。
及川は理解できていたようだ。
小声で
「もう一回やる元気あるか?」
「本当かよ。しかし確かにこれじゃ納得いかんな」
「空手なら勝てるか?」
及川が
「ここでやらないとマズいぞ(ジュンに愛想尽かされるぞ)」
目がマジだ
及川はナンパだがここ一番決めどころは知っていた。
島崎や後にあう佐藤君なみの洞察力を持っている
急に気合が入った。
「グローブは使いたくないな」
「わかった。話しつけるわ」
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