湘南空手道連盟OB会

191 突撃ラッパ

「村田は下がったらダメ。前に出る力はあるんだから」

渡辺支部長から檄が飛ぶ。

小田原から来ている小林正広さんは同い年

気合いも力も十分

二宮城光と良い試合をして認められるのは3年後の事だ。

この時は白帯なので負けるわけにいかない。

ガンガン打ち合いになる。

俺がしつこいので小林さんのパンチが顔にヒット

それでも

「下がるな!突っ込め」

「いいか、相手が何か持っていても突っ込むくらいじゃないとダメだぞ」

「あまり入りすぎてパンチが打てない状態になったらどうすればいいですか?」

「裏拳で胸を打て!」

なるほど初期の極真の下突きは正拳ではなく裏拳である。

気合いが入って来た!。


しかし数日後この気合いが問題を起こすのだ。
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