多摩美デザイン学科「ネットワーク」授業ブログ

多摩美術大学造形表現学部デザイン学科/2004年セッション2(5/24~7/12)-2年「ネットワーク」授業のコアブログ

斉藤慎次郎さんの授業サポートのブログ

2004年06月03日 23時25分03秒 | 授業コメント
この授業をアシストしてくれている斉藤慎次郎さんの授業サポートブログを作りました。GookMarkから。
ソフトの使い方、技術的な面、ウェブデザイン制作などの情報を掲載します。
質疑応答などにも活用してください。

ウェブサイト制作/Step.1 プラニング・コンセプト

2004年06月02日 03時54分12秒 | 授業課題
さて、あなた方の大部分がこの授業を選択した最大の動機である、ホームページを作れるようになりたい、ということに対応した課題です。

実際の制作技術の習得(HTML~DreamWeaver等の習得)と平行して、プラニング・コンセプトワークを行ってもらいます。

デザインは、「思いつき」や「感性のおもむくまま」になされるものではありません(「ひらめき」や「直感」は経験豊富な人について起きる「デキゴト」であって、当面あなた方には関係ありません)。
テーマについての綿密なリサーチ(調査)、考察が、プラニングの前段にあり、それを踏まえてコンセプトメイキングが行われます。

ウェブサイトの構築・デザインについてもまったく同様です。

今回のウェブサイト・デザイン制作のテーマは自由とします。
自分でテーマを選択・設定し、決めてください。
ただし、これは審査します。
審査にパスしなければ、そのテーマでやることはできません。

審査基準は、
1. このウェブサイトを作ることによる社会に対しての有意義性をきちんと主張できるか。
 ※いわゆる「社会問題」を扱えと言っているわけではありません。
  どのようなテーマであっても、以下の2での独自性があれば認められます。
2. そのテーマについて、従来のものにない独自なものあるいは独自なアプローチを持っているかどうか。
 ※テーマを仮定したら、それに関する既存のサイトを徹底して調べてください。
  自分がそれらに比較して、何か新しい提案や表現ができるかどうか、を考えてください。
3. 今回のタイトなスケジュール(7月12日までには公開し・運営)内でできるかどうか、を考えてください。
 ※授業期間内では骨格だけ作り、その後の運用で肉付けをはかる、ということは可です。

それらの基準を考えた上で、下記項目のプランを提出してください。

1. テーマ(What/なにを中心的に扱うか)※扱うテーマが複数も可
2. 対象(Whom/どのような人々に向けて発信するのか)
3. 目的(Why/このサイトの発信・運営を通じて何を実現したいのか)

※6月8日(火)PM6まで
※この記事にトラックバックを付けて、各人のブログに投稿すること

「金儲け速報ブログ」さんへ/「宣伝」が目的ではありません

2004年06月01日 06時49分05秒 | 社会とのつながり・拡がり
金儲け速報ブロッグさんへ

多摩美デザイン学科「ネットワーク」授業ブログをとりあげてくださってありがとうございます。
この授業と授業ブログを担当している高味壽雄(多摩美術大学造形表現学部デザイン学科研究室)です。

「ブログランキング」が「金儲け速報ブログ」さんのおっしゃるようなもっぱら「宣伝の場」であるということを私が良く理解しないまま登録した「おかげ」で、まったく異分野の「金儲け速報ブログ」さんのお眼にとまり、論評していただけたことは、思わぬ成果であると思っており、感謝しています。

「金儲け速報ブログ」さんのおっしゃっていることの趣旨を、私が理解するところでは、「ネットワーク」授業ブログは、大学にとって面白い重要な試みかもしれないが、ブログを使った新しい試みの授業を「大学の宣伝に利用」している。しかしそれを「公開・宣伝する」ことには「リスク」が伴い、この場合「公開・宣伝する」には内容がお粗末なため「リスク」に属する、ということかと思います。
(その他の授業課題の出し方等については授業ポリシーの問題であり触れません)。
そこから先、「敢えて目立つことをしているので」うざったいとおっしゃられているのか、金儲けのビジネスのためにはこのようなリスクを冒してはならない、あるいは内部の弱みをさらしてはいけないというビジネス訓を垂れられているのか私には分かりませんし興味もありません。

述べておきたいのは、私がこの授業にブログを取り入れ、授業のプロセスをそれを活用して公開して進めてみようとしている目的は「学校の宣伝のため」ということとは第一義的にも第何義的にも直接関係ないということです。
この授業の目的と進め方(プロセスの公開)
をお読みになった上で先のような論を述べておられるのか疑問です。

デザインを志そうとしている若い人々、多摩美だけでなくデザインを学んでいる学生、卒業して仕事をしている人たち、そしてデザインの練達の方々等々、の目にこの授業の試みが少しでも触れて、コミュニケートでき、共になにかを学んでみる、あるいは有益な批判や助言や「つながり」に通じる「場」にしたい、というのが、この授業をブログを通してオープンにしている(ブログランキングにも登録している)最大の理由であって、それ以外ではありません。

この試みが、結果として大学の宣伝になるかもしれませんし、逆に「金儲け速報ブログ」さんがおっしゃるように評価をおとしめる「リスク」につながるかもしれません。しかしそのようなリスクを自覚した上で私はこの授業を始めているし、そのリスクをクリアするのはまずもってこれからの私と学生たちの努力によるものであり、このクラス以外の社会の人々がどれだけ支えてくれるかによるものでもあり、その上で最終的なリスクの責任を負うのは私であって、それ以外の方にとっての、ましてや「金儲け速報ブログ」さんにとっての問題ではありません。

また、「金儲け速報ブログ」さんがご覧になって評価されているのは第1週目(3回の授業)が終わったばかりの時点のものです。
きょうの学生たちのコメントを読み、学生たちは確実にそれぞれなりに何かをつかみ、成長しているという確信を私は抱いています。

これから6週間の、閉ざされた教室の中だけではない「社会の眼にさらされながら」の授業を通して、学生たちが何を感じ、何をつかみ、次の飛躍のための問題意識や、学びの契機や、方法論や、技術の修練や、感性の拡がりや、当面のその成果(作品)をどう表現していってくれるか、また公開し「宣伝」したがゆえの社会との「つながり」「拡がり」がどう展開していくか、もしお時間があれば、このブログを通じてその「プロセス」を注視していただき、またぜひ論評していただければ幸いです。

多摩美術大学造形表現学部デザイン学科
高味壽雄

ウェブサイトを考察するポイント

2004年05月31日 04時33分56秒 | 授業コメント
いろいろなサイトを見て、考察するよう課題を出してあります。
意図的に、予備知識を一切与えず、またどう見るべき・学ぶべきかも言いませんでした。

「学ぶ」ということについてその他で言ったように、あなた方は、単なるオーディエンスの眼で見るだけでなく、創る立場で考察しなければなりません。
(もう何度も繰り返していて嫌になるのですが、あなた方が考察対象を好きか、嫌いかとか、内容に関心があるかどうか、ということは直接関係ないのです)

以下、いくつかのポイントを記します。

●何をテーマとし、何を目的(そのサイトの運営を通して何を実現したいのか)とした、どんな人々へ向けての、どんな人がやっているサイトなのか、を読み解く。
●そうした目的に対して、サイトの構成やコミュニケーションのための仕組み、表現(デザインを含む)が適切かどうかを吟味する。

以上が全体的な考察ポイントです。以下は細部にわたって検討します。

●テーマと目的に対して、情報が適切に編集・分類・構成され、流れを持っているかを評価する(ただしブログの一部のように「編集」の入らない生データ・感想意見の提出自体がネットワークコミュニケーション上では新しい意味を持つ可能性も考える)。
●テキストと画像・映像・音のレイアウト・グラフィック・コミュニケーションデザインの面から評価する。
●ユーザーの操作とそれに対するインタラクションが適切であるかどうかを評価する。
●使い勝手(ユーザビリティ)の評価をする。
●見る人をストレスなく導いているかどうか、ナビゲーションデザイン面から評価する。
●有意義な他の情報へつなげる、あるいは見る人との相互交流をはかるためのネットワーク・コミュニケーションの仕組み・仕掛けやデザインがどうされているかを評価する。

この授業の目的と進め方(プロセスの公開)

2004年05月31日 03時51分23秒 | 授業コメント
インターネットを軸とするネットワーク環境は、私たちの生活のなかでますます重要な位置を占めるようになっています。
この授業では、デザインを志す学生が、この急激に発展しているメディアとネットワーク・コミュニケーション環境に対して、
1. どのような「考察力・思考力」を要求されているのか
2. どのような「リテラシー」(読み解き、感じ、発信し、コミュニケートする力)を必要とされているのか
3. それらを踏まえて何かを発信しコミュニケートするカる上でどのような「デザインの力」が要請されているのか
を追求します。
(念のため言っておきますが、この授業の目的は上記の3点であり、見た目「かっこいい」サイトをデザインするテクニックを教えるなどということではありません)

最終的な課題は、各人にウェブサイトをプラニングしデザインして作ってもらい、デザイン学科のサーバーに実際にアップして公開運営することです。

ただし、昨年までのように、個人的に作業を進めて、プレゼンの日までにできあがればいいということではありません。

プラニング・テーマ設定・コンセプトメイキングから、設計、制作技術の学習、実際の制作、運用に至るまでの「プロセス」を、ステップを踏みながら、この授業ブログを軸にして、すべて公開して行います。

すでに、学外からコメントやトラックバックが付けられています。
皆さんのプランや途中成果に対して思わぬ批判やコメントやサジェスチョンが入るかもしれません。
デザインは、対象とする人々に伝えたいことが伝わってはじめてデザインです。
そのため、自分のプランやデザインを、対象とする人々に見せて、常に「検証」しながら進めることが重要です。

このサイトで「プロセス」を公開しながらやることが、このクラスのあなた方自身にとっても、また多摩美デザイン学科での「学び」にとっても、そして広く社会のデザインを学びたいと考えている人にとっても有意義な可能性を持っているのではないか、という予感を私は持っています。

このクラスの学生以外(もちろん多摩美外の方たちを含む)の方々へ。
どうか、積極的かつ気軽にコメントやトラックバックを付けてくださるようお願いいたします。

Fotolog.net

2004年05月30日 07時10分32秒 | 授業外
写真撮影が好きな人も多いでしょう。

Fotolog.net
は世界中から写真画像が投稿され、世界中からコメントが付けられます。
写真を撮りためている人は投稿してみてください。

素晴らしくアーティスティックなセルフポートレイト(?)
4demchix's
が、占領混乱下のイラクから発信されていることに、私は感動します。

デザイナーとことばの力

2004年05月30日 02時02分21秒 | 授業コメント
増田さんも言っておられましたが、あなた方は総じてビジュアル的な要素がないとどうもだめなようですね。
ウェブサイトを見てもテキストが多いというだけで拒否反応を示す。
活字だけの本はふだんほとんど読まないのでしょうか。
カラー写真が増えたとはいえ、新聞だって圧倒的にテキストが主要な要素です。
インターネットでも、ことばでの発信・伝達・交流はもっとも重要なエレメントでありコンテンツです。

一流のクリエイター・デザイナーは、デザインについて、自分の作品について、他人の作品について、きちんとことばで語り、文章に書き記すことができます。
なぜそうできるのか。
ビジュアル的、イメージ的だけではなく、ものごとをことばで考え抜いているからです。

そのことについての認識や努力が、あなた方には決定的に足りない。
これはこれまでの投稿を読んでの私の感想です。

コンセプトメイキングがイメージだけでできると思いますか。
ことばの力、ことばで考える力を鍛えてください。

上野毛のデザイン学科は、プレゼンテーションを重視し、見る人、使う人の共感を得、説得できる力の養成をはかってきました。
「創りました」「見れば分かると思います」ではだめなのです。

能弁である必要はありません。名文を書く必要もありません。

コミュニケーションのためになによりも必要な、達意・明晰なことばと、筋の通った論理を、口頭であれ、文章であれ発信できる力を磨いてください。

トラックバックを付けて投稿する際の注意

2004年05月29日 20時38分20秒 | 授業コメント
トラックバックをなにか別の人の記事につけた上で投稿する場合、その元記事へのリンクを貼ってください。
相手のトラックバックを見て、来た場合は分かるけれど、あなたの記事から元の記事への道筋を付ける必要があります。

また、トラックバックをたどって来たわけではない場合、その記事が何について語っているのかきちんと分かるように明記すること。

慶応SFCのblog状況

2004年05月29日 19時42分38秒 | 社会とのつながり・拡がり
慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)ではブログの活用がとても盛んで、学生間、教員と学生間、研究室やゼミどうし、などでの情報交流・共有が進められているようです。
Blog で広がる教授と学生のコミュニケーション

上野毛デザイン学科でも、学生や教職員が誰でも(個人でもグループでも)ブログを開設でき、デザインもカスタマイズできる仕組みを作ろうと考えています。

ブログを授業に組み入れるこの「ネットワーク」の授業の試みは、そのための準備・実験でもあります。

デザイン学科サイト交流BBSへの投稿

2004年05月29日 05時52分24秒 | 社会とのつながり・拡がり
デザイン学科「交流BBS」に以下の投稿をしてあります。


5月24日から始まった私が担当しているデザイン学科2年次第2セッション/基礎デザイン「ネットワーク」の授業(5/24~7/12の月・火・木)で、
ブログ(ウェブログ)を授業に組み込んで運用する試みをしています。
http://blog.goo.ne.jp/04s2network/

まったくオープンなので、ぜひご覧になって、コメントを自由に書き込んでください。
またブログを自分でされている方は話題・論点を発展させて、トラックバックしていただければ学生の励みになるでしょう。

「試み」と言いましたが、私にも何ができるかの、あるいは何が「起きる」のか、実は予測できていません。
ただ、インターネット環境と、ブログが可能にした簡便さ、それが作り出す「つながり」を活用することによって、
社会にオープンに(つながって・拡がって・相互関係を持って・眼にさらされて・常に評価されながら)授業・学びが行われる
という今までにない可能性が拓けるのではないかという予感がしています。

始めたばかりなのですが、はやくも、
ブログ「METAMiX!」http://www.metamix.com/を運営している
ジャーナリスト増田"maskin"真樹さんが、この授業ブログでの学生の投稿に関連して論評されています。
http://www.metamix.com/archives/001225.php

授業・学びがこのようなかたちで社会の第一線と即座に切り結びながら展開できる、ということに私は正直感動しています。

この「ネットワーク」の授業は、教員がなにかの知見や知識やテクニックを教え、学生がそれを学習し、課題を制作する、という旧来のスタイルではなく、
(作品制作はもちろんしますが)
「ネットワーク」に支えられ、サポートされ、拡がる授業にしたいと考えています。

どうぞ、どんどんコメントやトラックバックをして、あなた方自身が「この授業に参加」して「この授業を作り」「共に学んで」くださるようお願いします。

増田さんへのレポート(最優先課題)

2004年05月29日 03時45分34秒 | 授業課題
増田さんが書かれた「多摩美 METAMiX! 研究」をよく読み、「学ぶ」ということについてももう一度読み返し、前回自分が書いたコメントを反省的に吟味した上で、再度、考えたことをエントリーしてください。
もちろんMETAMiX!関心空間も新しい眼で見直すこと。

これは論評してくださった増田さん宛のレポートだと考えて書いてください。

論点がごちゃごちゃの文章にならないようにするために、小見出しを付けた箇条書きで記すこと。

これは他のことに最優先してできるだけ早急に行ってください(増田さんへの礼儀でもあります)。

私のこの記事にトラックバックを付けて投稿すること。

増田"maskin"真樹さんがMETAMiX!で論評

2004年05月29日 03時17分48秒 | 社会とのつながり・拡がり
METAMiX!で、増田"maskin"真樹さんが「多摩美 METAMiX! 研究」(カテゴリー・blogとネットコミュニケーション)と題して論評され、この授業ブログや直接取り上げた学生の記事に「つながり」(トラックバック)を付けられています。

「じっくりすべてのコメントを読んだ」とのこと。
大部分が主観的・直感的・心情的なレベルにとどまる学生の拙い「感想」に真摯に向き合っていただき、またコメントを付けていただいたものもあり、感謝の念にたえません。

また、METAMiX!と関心空間の違いや、レイアウトデザインとコンテンツの問題など、学生にとってとても示唆になると思います。

この授業の学生たち(デザイン学科2年生)は、ほとんどがブログ自体を知らなかったため、まずどんなものなのか、どんな可能性が考え得るか学んでもらうためにMETAMiX!を、また狭い意味のブログではないでしょうが、「つながりをつくる」という共通性から関心空間も題材とさせていただきました。
個々の学生のインターネットというメディアに対するリテラシー能力を試し、自主的に開発していかせる意味もあり、予備知識は意図的にいっさい与えずにやりました。

そうした段階での発言なので、失礼はどうぞお許しください。
再度考察させてアップさせたいと思います。

授業にブログを組み入れるこの試みは、まだ今週始めたばかり(月・火・木 PM6~9:10)なのですが、こんなにも早く社会の第一線と切り結んだことに私自身驚き、感動しています。
「学術機関への協力は惜しまない」とのお言葉もありがたく、今後さまざまな相互寄与やプロジェクトにつながればと思っています。

多摩美術大学造形表現学部(世田谷区上野毛)
デザイン学科研究室
高味壽雄
デザイン学科サイト

授業外の使用

2004年05月28日 04時15分04秒 | 授業外
授業時間中は、課題に集中してください。
それ以外の時間帯は、自分のブログをどのように活用・実験してもかまいません。

カテゴリーで区分し、自由に使って、可能性を拡げ、試してください。

良いデザインと思うものについての再アップとトラックバック

2004年05月28日 02時52分31秒 | 授業課題
良いデザインと思うものについて再アップ・新規アップしたものは、この記事にトラックバックを付けてください。
また以前投稿したものでも、これで良いと思うモノは、これにトラックバックを付けること。

Amazon.co.jp に学ぶ-2

2004年05月27日 15時05分31秒 | 授業課題
Amazon.co.jpで、なにか本かCDかDVDを選び、「カスタマーレビュー」に投稿してください。

他の人の参考になるかどうか、という観点から書いてください。

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