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無料 小説 『御霊会 ごりょうえ』 オカルト・ホラー p68

2014-02-13 14:53:30 | アフィリエイト

無料 小説 『御霊会 ごりょうえ』 第1章 p73

2014-02-13 14:39:33NEW !
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月27日の 日記  無料 小説  (オカルト ホラー 小説) 題名 【 御霊会 ごりょうえ 】

両親が三年前に亡くなり、妹も好きな人と暮らしている。

 

清美だけが、この家に残され、

 

ミー子も姿を現さなくなった。

 

この家に居る意味が無い……。

 

そう清美は考える様になっていた。

 

その時、携帯電話のベルが鳴った。

 

清美の予想通り、それは和也からの電話だった。

 

清美は和也に、何故か一方的に、絶縁を申し出たのだ。

 

「私、もうあなたの顔も、見たく無いし、電話も掛けて欲しく無いの。」

 

 そう清美は、和也に言い放ち、

 

和也の言い分も聞かず、その電話を切っていた。

 

しかし、心の中は何故か爽快だった。

 

清美にも、その己の気持ちが、不思議だった。

 

これで和也と、会わずに済むと思うと、

 

別の楽しい未来が、ある様な気がしていたのだ。

 

『そうだ……。

 

私の事など、知らない人達の所へ、引っ越しすればいいのだ……。

 

此処に居れば、和也が復縁を、言い出すかもしれない……。』 
 

 

清美は早速、荷物を纏め様と、クローゼットを開け、整理を始めていた。

 

三年前両親が亡くなった時、かなり処分した筈が、

 

荷物はまた元の様に増えている。
 

 

その荷物の中に、昔懐かしいアルバムが目に入った。

 

思わず清美はアルバムを開いた。

 

 其処には、幼い時の清美と、恵美が笑顔で写っている。

 

母も二人の後ろで微笑んでいた。

 

家族で遊園地行った時、父が写したのだろう。

 

 この時の、清美は何もかも、満たされて居たと感じる。

 

しかし……。

 

『両親が交通事故に遭い、この世を去ったのも、全部私が悪いのよ。

 

私が、殺したのも同じ事だわ……。』

 

 清美は、そう思っていた。

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