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無料 小説 『御霊会 ごりょうえ』 第1章 p66

2014-02-13 14:49:15 | アフィリエイト

無料 小説 『御霊会 ごりょうえ』 第1章 

2014-02-13 14:34:01NEW !
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『きっと、ミー子では無いわ。

 

私の顔を見て、逃げる筈がないもの……。

 

それに、此処にいる筈がない……。』

 

 清美は、そう思い、友人達が待つ車へ戻った。

 

しかし清美は、先ほどの猫の事が、気掛かりでしかたなかった。
 

 

次は和也の順番で、すでに和也の姿は、旅館の中に消えていた。

 

その時友人の一人がいった。

 

「皆、何か視たか? 」
 

 

そう、聞いてきたが・・・。

 

其処にいる全員が頭を横に振った。

 

特に成果が無かった、という事なのだろう。
 

 

しばらくすると、和也が小走りで帰ってきた。

 

和也はそのまま何も言わず、自分の車に乗り込み、エンジンをかけた。

 

清美は急いで和也の車に乗り込んだ。

 

「何か、あったの? 」
 

 

清美は、和也に尋ねた。

 

「いや、何も無いな……。清美は? 」
 

 

和也直ぐに聞き返してきた。

 

その和也に猫の事を話そうと思ったが、

 

猫嫌いな和也に言う事でも無い……。

 

そう思い口を噤んでいだ。

 

その時だった……。

 

何故か清美は、急激な悪寒が襲ってきたのだ。

 

熱が出たのか、体が熱くなっている。

 

こらえきれず、清美は助手席のシートを倒した。

 

「清美、どうかしたのか? 」
 

 

和也が、心配そうな顔で、清美を覗き込んでいる。

 

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