無料 小説 『御霊会 ごりょうえ』 第1章
と、一人の友人が言った。
肝試しの順番を決めるつもりらしい……。
其々に殻つきの牡蠣を持ち、直接炭火に置いた。
その牡蠣の殻が開く順番を、肝試しの順番にした。
暫くすると、牡蠣の殻は、次々に口を開き始め、
清美の牡蠣が四番目に開き、和也の牡蠣が最後に開いた。
これで、五人は肝試しの順番が決定し、ドライブインを後にしたのだ。
その後、躊躇する事無く五人は、あの旅館へ向かった。
しかし、清美の予想では、旅館はもっと近くに、あるのだと思っていたが、
予想以上に旅館は遠かった。
しばらくして、二台の車は、目的地の旅館へ着いた。
クジで決めた通りに、他の友人から、順番に旅館に入るが、
特に何事も無い様子で、友人達は戻って来る。
次は清美の順番になった。
清美は、石段を上り旅館の中に入った。
そして、石畳の廊下を歩き始めたが、
特に変わった様子も無く、通り過ぎた。
清美は、其のまま旅館を出ると、裏山の石段を上り、
祠の場所まで来ていたが、何も目撃しなかった事に安堵した、
その時だった……。
一匹の猫が清美の前に現れた。
それは白い猫で、清美が可愛がっているミー子に似ている。
思わず清美はその猫を呼んでいた。
「ミー子。こっちへおいで。」
そう呼ぶと、猫は暫く立ち止まり、清美を凝視したが、その後、呆気なく雑木
林へと逃げてしまった・・・。
清美は何度か繰り返し、その名前を呼ぶが、猫は二度と清美の前へ、現れる
事は無かった。
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