無料 小説 『御霊会 ごりょうえ』 第1章
あの、銀子さんに、私……。姉の事を、相談したいのですが……。」
前回、優介が訪ねて来た時、言っていた事を、銀子は思い出していた。
「恵美さんのお姉さんも、失踪していたわね……。その事? 」
そう、銀子が尋ねると、恵美は頷いた。恵美は身重の体で、姉の行
方を、必死に探しているのだろう。
「恵美さん、明日でも良いから、恵美さんの都合がいい時に、私の家
に来て下さいね。」
そう銀子が言うと、恵美は、少し微笑んで頭を下げていた。
銀子の元に、恵美が尋ねてきたのは、それから三日後の夜だっ
た。
久美は、銀子と恵美の為に、暖かいココアを入れてくれた。
「銀子さん、姉の行方ですが……。私達姉妹は、両親を、早くに亡く
し、二人だけで生きて来ました。私と、二歳しか離れていないのに、
姉は私の事を、母親以上に、面倒を見てくれていました……。その
姉が、友達と諫早へ行ってから、姉の様子が変わり始めたので
す……。」
そう言うと、恵美は泣き崩れてしまった。その恵美に久美が言った。
「もう、そんなに、考えたら、お腹の子に悪いわ……。後は銀子先生
に、まかせた方が良いわ……。」
恵美は、小さく頷き頭を下げた。銀子は既に、神棚に向かい祈り始
めていた。
「今から、火事があった、あの日に行くわ。恵美さん、お姉さんの名
前と生年月日を、教えて欲しいの。」
そう銀子が言うと、恵美は写真を銀子の前に差しだした。その写真
の裏には、姉の名前と生年月日が記されていた。
「それでは、始めます。今から恵美さんの姉、桜井清美(さくらい き
よみ)の元に行ってきます。」
そう言うと、銀子はまた祈り始めた。
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