宣伝美術家TOMのブログ [1000-B]

宣伝美術家TOMの日常・演劇・デザイン・カメラなブログ。

足らぬ機材で初めてのサーキット撮影を楽しむ

2015-05-05 01:34:09 | ●写真作品集●
先日仕上げたライダーズカフェうまうまのチラシデザインで知り合ったご縁で、
店の人が参加しているレース写真を撮りにいきました。

レース名
邪道ミニバイクレジャー in 堺「ちゃんこ」2015 第1戦
Team ライダーズカフェうまうま

撮影データ
2015年5月3日 天候は、ほぼ曇り
機材
Nikon D7100
AF-S DX VR(初代) Zoom-Nikkor 18-200mm f/3.5-5.6G IF-ED

見所
サーキット撮影で検索すればわかりますがこのレンズ、レース撮影に全く向いていません。
フォーカス速度は追いつかず、盛大ににじみ、色が流れます。望遠端が200mmどまりなのもつらい。
本体D7100も散々な言われようです。
連射バッファサイズが小さすぎて連射が持たない、フォーカスエリアが狭い、ファインダも見にくい。画質はフルサイズに敵わない。

そんな評判を気にせず、それでも撮りにいくとどうなるのか?
結論から言うとかなり楽しく撮れました。そんな記録です。


ライダーズカフェうまうまのオーナー三上さん。一日お邪魔しました!


この方とは当日初対面。確かバイクレース参戦まだ2年だったかでしたが、いやいや、速い!


メカニック担当野田さん。表方を支える裏方として親近感を感じます。


チームの最年少ペロ君は普段カフェのお客さんで、この日が初レース。ライダーズカフェならではの交流。


うまうまの「棟梁」。男前な走りっぷりと肩から入る荷重のかけかたがポイント。


チームうまうまと合同参加だった松本さん。文字通り頭一個抜けた速さにピントが一番追いつかなかった人。

●初めてレース撮影して分かった事
みんなヘルメットかぶってレーシングスーツ着てしまうと、マシンカラーこそチームで似てるんですが
全数十台いっせいに走るんで人を見分ける(探す)のが難しいですね。慣れた人はヘルメットで見分けるらしいです。

改めて見ると同じコーナーの攻め方(マシンの曲げ方?)が違ってて個性を感じますね。
右向きの3枚はタイミングが違いますが同じコーナーです。体のかぶり方の違いが興味深い。

撮影して良いエリアが限られるのでどうしても似た写真(似た場所、方向)ばかりになりがちなんですが、
その条件でどう撮るかが個性どころであり勝負どころですね。
1・4枚目は同じ場所(2枚目はそのすぐ先、近い位置)。3・5・6枚目も同じコーナーです。

バイクが単独なのか集団なのか、だけでなく、
それが追う立場か、競る(せる)ところか、抜いたところか。
同じ位置でも状況で(または人の個性で)撮り分ける楽しさがあって、舞台撮影と似てるなと思いました。
機材の不足はこのサーキットサイズと相対速度ならあまり問題にならなかったです。

それより対策すべきだったのは日焼けでした(笑)!
ああ曇りでよかった・・・
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舞台写真 熱血エンターテイメントウルトラエンジン改 6thHEAT 「ラジオドッグ」

2015-02-28 00:29:56 | ●写真作品集●
舞台撮影の紹介です。

2015年2月7日~8日公演
熱血エンターテイメントウルトラエンジン改 6thHEAT 「ラジオドッグ」
ウルトラエンジンらしい、勢いのある写真がたくさん撮れました。
少しずつ順次掲載していきますのでお楽しみに。

各写真は撮影した私と熱血エンターテイメントウルトラエンジン改が権利を有しています。
無断転載はご遠慮下さい。転載などは劇団さんへお問い合わせいただきますようお願いします。

撮影データ
Nikon D7100 + 18-200mmVRレンズ
D7100はピントの打率が比較的高くテンポ優先でシャッターを切れるので今回のような動きものには心強いです。

この舞台は色付けをしていないライト(俗にいう生明かり)をメインに少なめの照明がつけられ
ロスコ(スモーク)も使っていません。確か、LEDやムービングも無し。
2013年夏の前作と比べると見た目の派手さがないためとても撮影が難しく、
カメラマンとしてかなり緊張した題材でした。


芝居の冒頭、音楽に合わせてダイジェストで芝居のあらすじをなぞるシーン。
3人の仲が良いこと、心から楽しいと思っていること、共に進もうとする力みたいなもの、
そういうのが感じられて気持ちいい写真。
そしていつまでもそれが続くのではない事、も。


舞台前に向かって走る3人の後ろを交錯する、たくさんの登場人物。
前、横の2方向が重なる動きが楽しいカット。目線が良いですね。


オープニングシーンの練習中。シンプルな照明が引き立ちます。


走る主人公を追いかける2人(自転車の演技)。
シャッターボタンを押して実際に写るまでの時間差をレリーズタイムラグと呼ぶんですが
D7100にしてからこの時間差がかなり小さくなりました。走る姿などが撮りやすく助かります。


エレベーターに乗るシーン。真っ暗な舞台を「昇って行く」3人が印象的。
カメラで言うと黒い部分は「写っていない」部分ですが
ここに夜の町や東京タワーを思い浮かべるのが演劇の楽しみの一つなので
カットせずに広く撮ってます。
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舞台写真 EVENT-STATION. sta,28 五月雨の夜に吼える犬

2014-11-17 16:01:11 | ●写真作品集●
先日舞台撮影した画像の紹介です。
順次追加更新します。

撮影メモ
王寺リーベルホール 2014年11月2日(本番撮影)
機材 Fujifilm X10

※今回特に厳しい条件で撮影しました。
ゲネ撮影が出来なかったためお客様でいっぱいの客席最後列から本番撮影。
音が一切出せない状況のため一眼レフを諦め、コンパクト機で撮影しています。
機種の制約、10m以上の距離、三脚使用できず、かなり暗めの照明、動きの速い被写体。
一眼レフで撮れないとき、どこまで出来るのかの参考に。


刀を投げて寄越すシーン。
こういうシチュエーションではシャッタースピードよりもシャッターラグの方が重要となります。
一眼レフと比べてどうしてもツーテンポ遅いのでうまく写せるかどうかは練習半分、運半分。
AF速度についてはシーンを覚えておいて置きピンで対処しています。
一眼レフだったらかなり楽に撮れる、大きく差がつくシーン。


前半の山場シーン。
薄暗く、被写体のコントラスト差も全体としては小さい照明。
こうなるとコンパクト機では露出精度の暴れが起こりやすく(ガンと明るくなる)神経を使います。
またこういった非日常照明だと、ホワイトバランスも大外れすることがあったり。AFも来なかったり。
おとなしく収まったのはさすがX10といったところ。


芝居としてはかなり大事なシーン。写真には厳しいがあえて掲載します。
倒れた男。そばで見守る人物。「雨が降る」。このカットの難関は雨(実物)です。
雨が写るように撮るため、SSは1/40まで下げてます。がこれは望遠端(プラス、少しトリミングしてます)。
油断すると手ぶれが起こります。明暗の差も相当あります。飛ぶかつぶれるかボケるか、AEもAFも怪しい状況。
作品的目線で見てしまうとかなり地味ですね。それでも外せない写真。だって、雨ですよ!
許されるなら舞台前に張り付いて、超広角であおりたい一枚。
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舞台写真 EVENT-STATION. sta,27 政十郎見参!

2014-06-25 22:56:30 | ●写真作品集●
先日撮影した舞台写真を順次掲載していきます。

劇団EVENT-STATION. sta,27 政十郎見参!
2014年6月13日~15日 王寺りーべるホール


殺陣シーンの一コマ。気に入ったのでロゴ入りに加工しました。
舞台写真としては邪道ですけどたまにはこんなのもありかな?
ゲネで撮影し、千秋楽にプリントして楽屋に飾ってました。


悪代官と桶屋。山吹色の饅頭。ベタベタです。


たまにはバカバカしい写真も。ジャンピング土下座がきれいに決まった瞬間。


深刻なポーズと軽い表情のアンバランスが気に入っている一枚。


割とこういうふとした仕草が、一番撮りたい写真だったりします。


主役がかっこわるいという珍しい演出。


小劇場としては広い方とはいえ、殺陣をやるには狭い舞台。やや間合いを詰めた演技を一枚。
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プロフィール撮影 戸田麻依子さん

2014-02-20 15:38:55 | ●写真作品集●
先日購入したライトバンクを使って早速撮影したのは、
知り合いの役者さんのプロフィール写真でした。

機材を買ってすぐに連絡をいただき、早めに撮る必要があったのですぐ現場に投入。
めでたくこの「人物向け」な機材セットでの初撮影となりました。
こちらとしても実践のおかげで早く身に付きます。
タイミング、大事ですね。

モデル・・・
戸田麻依子さん(メインキャスト所属)
※ブログへの写真掲載を快諾いただきました。
 禁無断転用。

機材・・・
Nikon D3100 + 18-55mmVR (いわゆるおまけレンズのまま)
ライティング=SB-800 2灯(ライトバンク+白レフ)
バックは映写用のホワイトスクリーンです。
明るさの補正と解像度縮小以外は無加工です。

髪のハイライト、瞳のキャッチライト、背景のなだらかな奥行きが
バンクのおかげで楽に付けられました。
いつもならレフとアンブレラ(と天バン)ぐらいしかないので、
回りすぎる光に振り回されていたところでしょう。
良い写真だなと思えるカットになりました。
写真の教科書にお手本で載ってそうな・・・(笑)

しかしいろいろ課題も見えてきました。
ここまで機材を揃えると、一人ではライティング調整などに限界がある、など。
それも踏まえてこれから修行というか、何が難しくて何が出来るのかを
考えながらこの機材を使い倒していこうと思います。

例えば今回可能ならもう一灯ニュアンスライトを付けたかったのですが
アシスタントの有無と機材の問題で断念してます。
その結果2灯のシンプルで見やすい照明になったのでこれもまた良し。
「正解」がないからこそ行ける限りを泳ぎ回りたい感じ。
そんな楽しい撮影でした。

なにより初対面ではなく舞台で何度もご一緒した方だったので、
互いに人となりを心得ていたのが助かりました。
これ以上を初対面で撮る「プロの仕事」には全く敵ってませんが
素人の自分ができるのはそういうことかも知れません。

戸田さん撮影のご指名ありがとうございました!
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舞台写真 EVENT-STATION. sta,25 防人の剣-Sakimori no Tsurugi-

2013-11-27 12:18:57 | ●写真作品集●
先日舞台撮影した画像の紹介です。
順次追加更新します。

撮影メモ
王寺リーベルホール 2013年11月15日(ゲネプロ撮影)
機材 Nikon D3100 + 18-200mm VR
※レンズを24-120mm F4とどちらにすべきか迷ったのですが、今回あえて18-200mmにしました。
ピントハズレが増えるのが心配でしたが見せ場の100人切りなどでワイド側も欲しい舞台だったので。
心配した歩留まりは意外にも健闘しましたが、どうしても「線の太さ」が残りました。


物語の始まり。一瞬暗転して、直後に振り落としのタイトルが2~3秒だけ輝きます。
文字の透かし部分は座長他が手作りで数日かけた渾身の作。元字を僕が書いたのもあって、とても嬉しい演出です。


刀を「指す」しぐさ。過去何度か同じポーズを撮って選んでます。僕の好みでもあり、座長の好みでもあるということです。カッコいい!


くるりと振り返るような立ち回り。これも結構気に入ってますがコンマ何秒かずれたものも見たかった。写真は撮れたものが全て=それで終了なので、撮れてからいつもこういうことをたくさん考えます。尽きない悩み。これが楽しい!


「金持ちセレブ貴族!」をたたえるシーン。これだけ集まると、色とりどりの衣装が映えます。舞台セットの色合いにも注目。


ちっちゃいけど「聖武天皇」な役。金色などの創作も交えつつ、最高位の証しである薄紫色も使いつつの創作衣装。この舞台はほとんど「色明かり」ばかりを掛け合わせて照明が組まれているのでホワイトバランスがどうのと言ってる場合ではありません。目で見るともっときらびやかなんです。人間の目がうらやましい。


「手前と奥」は僕が撮るときによく狙う撮り方の一つです。立ってる位置にあわせてカメラが走り回って画面内に収めます。撮影中は走り回る、という所以のひとつです。


薄暗い「秘密基地」のシーン。パンフレットに手描きしたイメージ背景を、舞台セットできれいにそのまま再現してくれました。嬉しい配慮。明るさのムラがいい感じにリアル。


むりやりお辞儀をさせるシーン。二人に感情移入するならこの角度。可能なら舞台奥からこの二人を見る角度なんてのも面白いかも。


祈りの舞を舞うシーン。手が神々しいなと思って撮りました。しかし眼も大事なのです。手の向こうに「何か」を見出している眼が。


セットと照明が一番ハマっていたと個人的に思うのがこのカットです。ここがSEIYUの5階なのを忘れます。


見せ場「100人斬り」のラスト。舞台に限界まで近づいて横ワイドで撮れたらもっとよかった。当日ぶっつけ撮影だと、他はなんとかなるんですがこれ(タイミング命の決め撮り)ができません。これは自分への宿題。


宿命のひと太刀。時が止まる。
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舞台写真 n.p.c. 中聡一朗プロデュース第三回公演 「HANAMIZUKI ~try again~」

2013-11-16 16:48:19 | ●写真作品集●
n.p.c. 中聡一朗プロデュース第三回公演 「HANAMIZUKI ~try again~」
2013年11月8日~10日 芸術創造館
先日舞台撮影したデータを一部掲載します。

こちらの写真は全て団体と本人の許可を得て掲載しています。
第三者による無断転載はしないで下さい。出演者本人と公演スタッフは流用okです。
あくまでカメラマンとしてのチョイスですので全員が写っているわけではありません。
ご了承下さい。

お約束の使用機材メモ
Nikon D3100 + AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G
カメラとレンズは軽さと速さと静かさのチョイスです。
芸術創造館は初めてでしたが割と高さのあるライティングでした。
舞台は平台の作り物なので床面とそれほど高低差が無く、撮影しやすい舞台です。
ただ24-120mmだとかなり前後に走る事になります。18mmスタートだと楽だけど・・・


開演初っぱなのダンス!これだけ揃ってると見てて気持ちがいい。心の底から楽しい表情がGood。


お互いの距離感が適切なおかげでとても撮りやすい。それはつまり見やすいダンス。練習の成果!


個人的goodショット。二人とも笑顔だけど明らかにドロリとしたシーン。心の中が写せたな~と思う。


殺陣芝居なのでカメラも狙ってます。セオリーでは「カキィン」を撮るのですが、あえて飛びかかる寸前のこれを殺陣ベストショットに選びます。静けさ。熱い!


シブい!実はこれ、女性キャストに一番人気だったカットです。これはわかる。


群像ながらグループ分けが出来ていて分かりやすいカット。左vs右、そして奥。


手前と奥とで同時進行する別のドラマ。映像とはまた違う、舞台の醍醐味ですね。


舞台下手(しもて=客席から見て左端)に逃げ集まったキャストをクローズアップ。良い眼してるなあ。


クライマックスのワンシーン。音と明かりと時間が一瞬止まる。で演技だけが静かに続く。わびさびカッコいい、な感じ。

今回はかなり撮影数が多く1000枚超の中から9枚選んでみました。
初めて頼んで頂いたので「撮影」自体をプレゼンするつもりで、全力で走り回って撮りました。

でもたかが撮影でしょ?って思ったあなた。

中腰で片手に1kgちょっとのカメラもって2時間走ると結構辛いのです。
翌日はやはり筋肉痛!(笑)体育会系の撮影でした。
薄暗さやまぶしさもできるだけそのまま。色のかぶりもできるだけ見たままに。
デジタル一眼レフでありながらバランスをいかに「補正させない」かが勝負です。
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舞台撮影 熱血エンターテイメントウルトラエンジン改 5th HEAT 「ケンジ先生」

2013-09-10 12:16:01 | ●写真作品集●
2013年8月31日~9月1日に撮った舞台撮影写真を紹介します。

熱血エンターテイメントウルトラエンジン改 5th HEAT
「ケンジ先生」
キャラメルボックスの有名な既成台本。音楽劇。歌います。
設定は子供向けではありますが、大人にも楽しいにぎやかな舞台でした。

各写真は撮影した私と熱血エンターテイメントウルトラエンジン改が権利を有しています。
無断転載はご遠慮下さい。転載などは劇団さんへお問い合わせいただきますようお願いします。



今回のライティング、過去最高に写真の色がきれいに出なくて悩みました。
LEDのムービング、生明かり、カラーチェンジャーライト、ジョーゼット布と黒バックが混在。
色の飽和点をどこにするかがカギでした。かなり自然だけどもっと写って欲しい。ああもう。
RAW以前の限界であれば・・・乗り換えしか残されていないのか?


こう、広い写真が好きです。奥へ、上へ、左右へ。
普通の客席ではこうは見えません。舞台正面にかじり付いて撮ってます。


ロウソクは実物を使うと聞いて、するとね、カメラマンとしては狙うとこですよ。
ついた!撮れた!可能なら舞台に上がり込んでケーキのすぐ前から撮りたいものですがそれは我慢。


かなり薄暗く、人物が輪郭だけ光るような照明。良いですねえ。
床が輝くような雰囲気も好きです。夢の風景のような。


舞台をななめに使ってのシーン。を、舞台前下袖側ぎりぎりからななめに撮りました。
ここまで横向きに撮ると照明や舞台袖が写ってしまいますが、
「それよりも撮りたいもの」があったので。みんなの目線が一瞬あうのがカッコいい。


ごちゃっとした中でも、誰がどうしているかきっちり撮れた写真。
稽古初期から数ヶ月張り付いた甲斐があったカットです。


一番大事な事は、さらっと伝える言葉。なシーン。一瞬。
ちょっと傾いてしまいましたがそれもまた一興。

もっと良いレンズ、もっと良いカメラはまだまだありますし欲しいと言えば欲しいんです。
これは趣味で続けていると常に悩むところです。
でも、今のこのセットで撮れたこの写真たちはとても大切で、
ああ奇麗だなーと心から思えるのもまた事実なのです。
これ、プロだったら迷ってちゃいけない。手に入る最高の道具を使うべき。ですよね。
でもこれらの写真は撮って良かった、な大切な写真で、うーん、この迷いも大切な禅問答なのです。
道具なのか?写真なのか?ね。両方?
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舞台写真 EVENT STATION. sta,24 SHIKIBI[死鬼火]

2013-06-22 12:18:54 | ●写真作品集●
先日撮影で入った、劇団イベントステーション第24回公演SHIKIBIの舞台写真を紹介します。
皆さん掲載許可いただきありがとうございました。
※無断での転載はお断りします。
※あくまでカメラ目線チョイスなので順不同、全員が写っていない点ご了承下さい。


舞台下手(=客席左端)から、ななめにかぶり付きで。縁側で向かい合う2人の間が奇麗。


3人に無視される1人。コミカルかつカラフルなシーン。


意識下で相対する2人、を表現したシーン。
同じ構図を以前ウルトラエンジン改の写真でも取り上げましたがどうやら個人的に好みのようです。


殺陣、忍者が右手後ろ手のクナイでひと刺しした瞬間。かぶり物があるので全く見えないはず。すごい。


斬り合う2人と、見守る人と。カメラがあとワンステップ左に行けたら最高だった…惜しい。


正気に戻った子を見守る3人の立場の違いが好きなひとコマ。
これも実際は斜めに撮らないと見えない景色。お客さんとは違う視点が撮影の醍醐味だと思います。


年寄りと若者、剣とクナイと棒術が入り交じる見せ場の殺陣。
違ったものがいっせいに揃うのはやはりカッコいい。もっとそれぞれが違っても良いと思うぐらいです。


山場で出る、因縁のひと太刀で左奥からこちらへ斬り抜けたところ。
個人的に、動と静でいうと静が決まった画が撮れると気持ちいいです。動いていても静。

今回ライティングが奇麗だったので、スモークが使えなかったのがとても悔やまれます。
照明さんとも話しましたが次回までに諸事情をクリアしたいとのこと。
スモークで光の当たり方が立体的(奥と手前、上と下など)になると画的にとても映えるのです。

新レンズ24-120mm F4はピントは奇麗に捉えられたが鏡胴の回転比率がダルいのが惜しい。
ゲネ撮影の動線の問題で24mm側の画角が活かしにくく、大or小がやや極端に撮れたのももう少し改善したいところ。
カメラマンとして思い通り走れるよう、鍛えないといけないな。
そうは言っても近くで撮ると舞台の動きが出るので好きです。撮れて良かった舞台でした。
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第5回奈良演劇祭 舞台写真(一部)

2013-06-18 21:42:00 | ●写真作品集●
かなり遅くなりましたが第5回奈良演劇祭の舞台撮影を担当した宣伝美術家TOMです。
全てレンズを通して観ました。とても綺麗なステージでした。
皆様お疲れさまでした。

素舞台、日本家屋、洋館、抽象セット、京劇、布、独演etc...
衣装も日常ものから制服、和服、かぶり物まで幅広い演目。
一方、舞台転換は10分前後とかなり短時間なので
セット転換はできても照明を吊り換える時間がありません。
ライティングの使い回しが余儀なくされるなかでいかにそれぞれの違った持ち味を引き出すか、
セッティングスタッフさんはかなり苦労されただろうと思います。
写真を改めて観て、これだけ色々なテイストが使い分けられてるのはすごいと思いました。
※ただしウルトラエンジン改のみ持ち込みのムービングライトが入ってます。
何に重きを置くか、の戦略のひとつですね。

さて。
実行委員会の記録用(webお知らせや次年度紹介用など)で撮影していた写真ですが、
おかげさまで好評を頂き、希望のあった各団体さんへもお渡ししました。
なので受け取った団体のサイトでは、この他の写真が見られます。
そのご縁でここにも掲載できることになりました。

撮影条件はほぼ昨年11月の「屍螢」と同じく、2階調光室と最後列後ろ(役者まで約20m)からの望遠撮影。
Nikon D3100に18-200mmの初代VRレンズを付け、三脚撮り。本番撮影のためQモードです。

各団体名などは敬称略です。
全8団体のうちエキシビジョン上演の夢歩行虚構団 Presentsのみ、掲載していません。

Artist Unit イカスケ


黒背景に黒づくめから始まり、しばらく黒。突然マスクをとったときの「顔」が印象に残る色使い。

Cross Rope Life


モノクロから始まり、後半はカラフル。「高さ」方向を活かした動く布背景はスマート。

劇団EVENT-STATION.


広さを静寂さに見立てた「雪景色」。生明かりではなく青系で照らすので、赤い火と女性が立つ色彩設定。

劇団Ping Pong Dash!


メイク度と飛び道具度No.1の「京劇」。セリフが無く動きで伝えるので撮り方は群舞のような感覚。

ゲキダンモドキ


シンプルなセットと生明かりの初々しい舞台。演劇やりたい!の「原点」がここにあると思う。

熱血エンターテイメント ULTRA ENGINE改


ムービングライトが印象的な舞台。横方向に広く使い切った舞台を走り回り、あわせて「動」の演出。

山尾企画


生バンド演奏、シンプルな脚本、ギャグでなくシチュエーションの笑い。新喜劇ではなく「喜劇」な仕立て。

来年も色とりどりの演目が揃いますように。
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