しかし、依頼しようと思っていた葬儀屋が
横柄だったり、ほかの葬儀屋ともこれが
なかなか連絡がうまく取れなかった。
夏だったら何としてもでも連絡を取ったかも
しれないが、季節は冬。腐敗の進行は
早くはないので考える時間があった。
今から思えば、葬儀屋で別れるのが
嫌だというオレオの最後の
抵抗だったのかも知れない。
私たちは、手段のひとつであった
自宅庭に埋葬をすることにした。
深めに穴を掘り、自然に還る布でオレオの
亡骸を包み、穴に横たえた。
『オレオや、本当に魂というものがあるなら、
ここに何か花を咲かせて、メッセージとして
私に知らせてほしい』
と願いながら埋葬した。
いや、きっとそんなことは有り得ない。
もしか咲いたら、おとぎばなしだ。
…いや、本当に咲いたらどうしよう。
怖いじゃないか。
でも、私のこの声がオレオに届いてるなら、
どんな事でもいい、何か反応してほしい。
そんな色んな思いが交差しつつ、
私は土をかぶせ終えた。
これが最後かと思うと、涙が止まらなかった。
私は高校の仏教の時間に四苦八苦と
言う言葉の由来を教わった。
その苦しみのひとつに「愛別離苦」という
ものがある。愛するものとは必ず別れが
あるという意味だ。それは、引越しで
あったり、失恋であったり、死別であったり。
私は手を合わせながら、オレオとの別れで
愛別離苦という言葉の意味を深く噛みしめた。
次回に続く(最終回)
☆どなた様も、ハンカチでなく、
コーヒーとお菓子のご準備を宜しく。
ビールと枝豆でもいいね。
ラーメンと焼飯でもいいよ。
それ、もはや王将にいるだろ。
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私も、『事故物件住みます芸人・松原タニシ』
みたいなキャッチほしいなぁ。
オレオは15歳、マロンは現在14歳の
『うさぎご長寿育て名人・KT Jackson』とか。
ベリーダンス ダラブッカ うさぎ ドラムソロ