隠し撮りと言っても、
盗撮のことやないよ。
今日は、中学時代を思い出していた。
そういや、違うクラスにいた男子Y君の
ことが好きだった。私がその子を
好きだと知ってる友人が、気を利かせて
体育祭でY君の隠し撮りをして
その写真をくれた。
嬉しかったな。
ことあるごとに眺めては、ニヤけたり
またある時は溜息ついたり。
…いや
何で佐々木光太郎扮する
キャバレーのネェちゃんやねん。
今みたいにスマホなんてなくて、
カメラと言えば写ルンですが主流だった。
友人が撮ってくれた一枚がどれだけ
私の毎日を明るくしてくれたことか。
色んなショットなんてないんだよ、
ほんとに、ササっと隠し撮りした
体育祭のひとこま。
いや、そんなひとコマやない。
さっきからいちいち夢を壊すなよ。
ただただ好きだっただけで、
Y君とは何の進展もなかったおかげか、
今でもレモン的思い出だよ。
いやぁ〜、目が合うだけで
その日一日中心ここに在らずだったな。
今のヤングは、そんな一枚の写真の
貴重さとか分からんだろうな。
何せ、動画も撮れるし。うーん、
羨ましいやらそうでないやら。
ヤングには、時代が変わっても
もっとこう、佐々木光太郎くらいの
純情さを持っててほしいもんだよ。
そんなうら若き乙女だった私も、
今ではコレがよー分かってきたよ。
あと、
「背中痛い」もプラスしてチョ。
ではでは、またね！
やしきたかじんの歌が
沁みるようになったら
大人の女よ。
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